File 255 ハッピー・サイエンス・ユニバーシティ

2015年に上総一宮の海岸付近に建設された、
巨大宗教団体による非公認の4年制大学。
はたしてどのようなところなのか?

【所在地】千葉県長生郡長生村一松丙4427−1
【交通手段】車かバイクで。上総一ノ宮駅からスクールバスが出ている模様。
【HP】ハッピー・サイエンス・ユニバーシティのHP


2017/03/05 訪問

最近、女優の清水富美加さんが突如芸能界引退を発表し、
同時に宗教団体「幸福の科学」の信者であることをカミングアウトし、
さらには出家するという驚きの出来事がありました。

彼女が入信する「幸福の科学」ですが、有名なので説明は割愛するとして、
一般的な知名度や信者数を考慮すると、日本でも有数の宗教団体であると言えます。

その「幸福の科学」が、2013年頃から千葉県の九十九里浜に近いところに巨大施設の建築をはじめました。
それと同時期に、この施設で大学を開校すると、文部科学省に認可申請を行いました。

しかし、その申請は却下されました。

理由は実際に教える内容が原因だとのことで、開校予定日までに大学の認可は取れず、
「私塾」という形で2015年に開校し、現在に至るようです。

もちろん認可されていない状況であることは問題なので、
当然ながら将来的に認可されるようにひきつづき働きかけているようですが、
認可途中の発言を問題とされ、5年間は絶対に認められない状態となっています。
そのため、再度認可審査が行えるのは2020年となっています。


この日は近くの海岸付近で桜まつりが行われており、その道中でこの施設の前を通ったのですが、
数年前の開校時のとげとげしい雰囲気はなくなっているように見えました。
世間の一般的な大学は普通に見学しても問題ないので、ここもそうだと思い、入ってみました。

この施設があるのは、九十九里ビーチラインの上総一宮〜白子の間あたりです。
施設はかなり巨大なので、近くを通ればすぐわかると思います。



九十九里ビーチラインから海側に曲がって入っていくと、この巨大な建物が目に入ります。
当然ながらこれは校舎です。
向かいには食堂や体育館のようなものがありますが、注目すべきは当然この建物になります。

この建物の中にはあっちこっちに、内部は撮影や録音禁止の張り紙がありますので、
残念ながら引き目の外観の画像のみになります。

まず左右に立つ柱ですが、設立に協力したという方の氏名と、教祖のありがたいお言葉が刻まれています。
大きさですが、150cmぐらいの方が横に並ぶと、黒い部分の半分ぐらいの位置です。
ですので、推定10mはあると思います。

そして校舎を支えるパルテノン風の柱ですが、直径は3mぐらいあると思います。
側を通ると、その太さと存在感に圧倒されます。

建物の奥の階段をあがっていくと、この写真でも半分見えるとおりピラミッドがあり、
入口の自動ドアには「礼拝堂」と書かれています。
この日は礼拝は行っていないようで、それは単に冬休みなのか、
認可されていないから行われていないのかは、建物に人がいなかったので確認のしようがありませんでしたが・・・

肝心の教室ですが、内側の階段から見渡すと三方がガラス張りで、
中には机が並んでいるのが見えます。



校舎の別アングル。
正面から見ない限り、普通の建物に見えます。
この場所は海がかなり近く、潮風をまともに受ける場所なので、
十数年経てば校舎の劣化がのちのち問題になってくるような気がします。



校舎すぐ近くの地図。
青い部分は近くに一宮川が湾とつながっているので、汽水域かもしれませんが、
海が近いことに違いありません。



他のところにある地図。
さりげなく背面を補強しているようで、ピラミッド型を演出しています。

その後校舎の向かいにある食堂と体育館に行ってみましたが、
食堂のほうにはちらほら人がいましたので、撮影を控えました。

食堂の中ではデイリーヤマザキが営業しており、
近くにあるバス停でバス待ちをしている方が、食事をとったり休憩しているようでした。

そのバス停の隣には「地球ユートピア実現記念碑」なるものがありました。
幸福の科学の全世界の拠点の名前が刻まれた台座の上に、地球儀が乗っているものです。
地球儀と宗教団体は切って離せない存在なのかもしれません。
(※番外編で紹介している「富士聖地」には、ピラミッド&地球儀があります)

そして寮エリアですが、自転車や車の台数を見る限りでは、相当な人数が生活されているように見えました。
日曜日でかつ冬休み?のようなので、春や秋の平日なら活気はもうちょっとあるのではと思いました。


大学すぐ近くの汽水域に出てみると、特徴的な橋がかかっています。
この橋は「中瀬大橋」といいます。

この地域で漁に出るためには、まず浜に行くために船に乗ってここを渡り、
浜についたら海側へ出て漁船を出すという手間がかかっていたために、
それを解消するために個人で作った橋とのこと。

個人レベル作ったものなので、橋づくりは定石通りではなく、
他では見られない特徴的な木組で作られており、それが非実用的な粗さもあって美しいです。



残念ながら老朽化により入口側が崩れており、渡ることはできません。
一応この橋は観光案内でも推されている場所ですが、
この場所を見るためには必然的にこのキャンパスに入ることになります。
私みたいにずけずけと入る勇気がないけど、大学をちらっと見たいというだけなら、
名目はこの橋を見るために通りがかったとでもすればいいと思います。

とまあ、こんな場所でした。

1年で最も活気がない時に来てしまった感じがしますが、
逆に誰にも邪魔されずにこの豪華な校舎を眺めるだけなら、この時期がいいのかもしれません。
宗教観はともかく、校舎の正面に立って眺めたときの迫力は特筆すべきものがあります。正直オススメです。

また、どうしても中の写真を撮影したいということであれば、オープンキャンパスも実施しているようなので、
オープンキャンパス中に事務所に撮影許可をいただいてから、撮るのがいいのかもしれません。

以上、ハッピー・サイエンス・ユニバーシティをお送りしました。

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