番外編 013 富士聖地
 
 【交通手段】車かバイクで。
 
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2015年夏 訪問
 
 今年の夏。
 
 富士山のふもとで、長渕剛が10万人ライブを開催したのは記憶に新しいと思います。
 そのライブの会場は「ふもとっぱら」といわれる広大な草原が広がるスペースなのですが、
 そのふもとっぱらのすぐ近くに、タイトルの「富士聖地」なる場所が存在します。
 
 この場所の正式名称は「白光真宏会(びゃっこうしんこうかい)富士聖地」と言います。
 まあ、どう考えても宗教団体の施設ですね。
 
 ただし、この場所付近の案内看板には単に「富士聖地」のみとあり、団体名は記載されていません。
 
  
 
 こちらはGoogle地図による、「富士聖地」の画像です。
 
 
 赤い矢印の箇所を拡大し、90度左に回転させてみると・・・
 
  
 
 文字が読めてしまうほどの巨大な地上画が現れます。
 
 富士山麓の広大な土地を利用した、財力がある団体であることが窺えます。
 
 というわけで現地を訪問してきました。
 
  
 
 周辺の道路の「富士聖地」のみと書かれた看板を頼りに進んでいくと、
 アルファルトで敷き詰められた駐車場のようなところに出ます。
 とりあえずこの近くにバイクを停めます。
 
  
 
 富士聖地の案内地図です。
 
 まずは右上あたりにある、前述の巨大な地上画を見てみます。
 
  
 
 その方向を見ると、大量の白い柱が建っています。
 地図によると「ピースパス」とのこと。
 異界へ誘う道のようです。
 
  
 
 そしてこの柱の1つ1つ。
 
 なんと、それぞれの柱に1つの国の名前とその言語で、
 「○○が平和でありますように」と記載されています。
 しかも、全世界分(現在は196か国)あると思います。
 さすがに本当にあるか数える気になれませんが・・・
 
 この柱ですが、わりと日本の寺社でもみかけると思います。
 「世界人類が平和でありますように」と書かれた白い柱、この団体が設置したものなんですね。
 
  
 
 白い柱に囲われた道を抜けると、広大な広場に出ました。
 そして、この広場を囲むのは・・・世界各国の旗。
 数えてはいませんが、前述の白い柱と同様、世界の国数分あると思います。
 
  
 
 高台のほうに進んでいくと、広場を見下ろせます。
 左のほうにあるのはバス停とかによくあるベンチです。
 
 それがオモチャのような大きさ。スケールが感じられると思います。
 
 
 
 そして、冒頭の地上絵の場所に到着。
 
  
 
 バックに富士山が見える景色に、巨大な文字、そして世界地図。
 奥には立体の地球儀。
 
 スケールがデカすぎて唖然とします。
 
 果たして何を思い、何のために作ったのだろうか。
 まるでGoogle地図ができるのを予兆したかのような建造物です。
 
  
 
 白い柱の横に設置されていた、この場所の説明。
 
 あの広大な広場は、祈りをささげる場所らしい。
 そして、信仰心をそぐことがあった場合に発する言葉は「無限なる光」。
 
 やべえ、ちょっとクセになりそうな感じだわ・・・
 
  
 
 次はピラミッドに行ってみます。
 
 地図によると「七つの場」の先にあるらしい。
 
  
 
 いちいちアプローチが立派で、あっちこっち回りたくなってしまう空間です。
 
 もしかして団体の術中にはまってしまっているのか?
 
  
 
 「七つの場」の1つ1つにそれぞれの名前が付けられています。
 
 英訳も完璧。
 世界レベルの平和を願うなら、宗教といえど語学力は必須。当然でしょ。
 
  
 
 1つ1つの「場」はこんな感じで、小さい小屋になっています。
 
 ちなみにこの場所は、中心にガスコンロみたいな火鉢がありました。
 いわゆる護摩的なアレをするところなのかもしれません。
 
  
 
 こちらはポストになっていて、願いことをポストすると叶うようです。
 
  
 
 あるところはゲシュタルト崩壊しそうな文言が書かれていたり・・・
 
  
 
 感謝したり・・
 
 
 
 
 
 そうしているうちに七つの場を踏破し、最後に姿を現したのは・・・・
 
  
 
 
 ピ、ピラミッドだぁああああああああ!!!!!!!
 
 
 富士山を摸していると思われる、青い三角錐の物体が鎮座していました。
 
 
  
 
 ピラミッドはおそらくビニール状のものでできており、
 表面には世界平和のための文言が書かれています。
 
 この富士聖地は1980年からあるようですが、
 このピラミッドは劣化が早そうな材質のわりに結構きれいなので、
 結構な頻度で張り替えているのかもしれません。
 
  
 
 そして最深部まで訪れた我々に掲示された言葉は、「人類即神也」。
 
 あっちこっちの文章を要約すると、
 「神様は自分自身で、それぞれが平和なことをすれば人類みんな幸せ」みたいな宗教なんですね。
 
  
 
 このピラミッドは中まで入れるようですが、事務所で何かの祈祷受付をしないと入れない模様。
 もちろんそんな勇気は持ち合わせておりませんので、ここまでにして撤収。
 
 驚いたことは、こんなに広大な場所なのに、人の気配がまるでしません。
 事務所には車が停まっているいたので、管理している人はいるみたいです。
 
 おそらく、訪れた人が自由に敷居内を歩いていっても特に問題ない上、
 他のこの手のスポットにある、勧誘するためのアクションは行っていないようです。
 
 
 
 とまあ、こんな場所でした。
 写真からでも、この場所のスケールの大きさが伝わってくるかと思います。
 
 この近くには「もちや遊園地」や「まかい牧場」なんかがありますが、
 普段からこのHPをご覧になっている方なら、それらの子供だましの場所より、
 この富士聖地を訪れるべきだと思います。
 富士山のふもとであるという立地を十二分に生かした、オススメスポットでありました。
 
 以上、富士聖地をお送りいたしました。
 
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