File 263 館山港多目的観光桟橋から行く伊豆大島原付ツーリング

2010年に作られた、日本最長の道路桟橋、館山港多目的観光桟橋。
激安チケットを使い、桟橋の利用と伊豆大島の日帰り旅行をレポ。


【所在地】千葉県館山市館山1564-1 「渚の駅たてやま」
【HP】関東地方整備局のHP
【HP】東海汽船のHP


2019/03/24 訪問

館山市の北条海岸にある「渚の駅たてやま」。
平成21年頃に完成し、今ではさかなくんの協力もあって、館山市観光の一大拠点になってきました。

「渚の駅」の名前のとおり、この施設の海側には、
観光船が寄港できる桟橋「館山港多目的観光桟橋」がありますが、タダの桟橋ではありません。
実は桟橋にコンクリ舗装がされている形式としては、日本一長い桟橋となっています。

新しモノ好きとして出来た直後ぐらいに観に行ったのですが、日本レコードを持っている桟橋とはいえ、
なんだか日本一とは思えないぐらい普通に見えて、ネタにできないのでスルーしていましたが・・・


とある日。


この「渚の駅たてやま」と伊豆大島をむすぶ航路を運営している「東海汽船」のHPを観たところ、
「伊豆大島へその金額で行けるの!?」とビックリするような、チケットの特価販売がありました。
それがこちらのチラシ。



お値段は往復でなんと2980円。
通常の値段は9080円なので、ほぼ70%引きという気合の入りっぷりです。
しかも9080円はオフシーズンの値段で、夏のオンシーズンになると、もっと高くなります。
この情報を得てから即座に旅行計画を練りはじめ、所属しているバイクツーリングチームで利用してみることにしました。



当日、朝7時半頃に「渚の駅たてやま」に到着。
出航時間は9:25ですが、予約したチケットの購入時間や写真を撮るために早く着きましたが、
出航時間より20分ぐらい前に集合するような指定があり、時間ギリギリでの到着では間に合わないようです(理由は後述)
ジェット船利用者のための駐車場も用意されています。



天気に恵まれ快晴の中、「館山港多目的観光桟橋」を観てみます。



入口のゲート。
アスファルトの道路が始まっており、そこから奥までの距離が500mで日本最長とのことです。
なお、一般の車は入れないようです。



桟橋の奥のほうは釣り客でごった返しています。



桟橋先端の立ち入り禁止の部分と、奥に見える富士山。
いい時に来たものだのう。ここまではっきり見える日に桟橋を訪れたことはなかったです。



桟橋の両端の釣り客。
そして中央の舗装道路。
これといった特徴は感じづらい場所ですが、
天気がよい日は富士山も見えて、なかなか良い場所ではないかと思いました。



桟橋をチェック後、予約したチケットの受け取り。
チラシのとおり、往復2980円。マジですかい。
往復両方のチケットをここで受け取るので、
伊豆大島では帰りの船に乗るときにチケットを出すだけ。かなりお手軽です。


で、船に乗るわけですが・・・



出港時間が迫ると、別の桟橋へ移動する送迎バスに乗ってくださいというアナウンスが入ります。
バスに乗り込んで走ること3分程度で、普通の埠頭に到着。
出航時間基準ではなく、集合時間が指定されているのはそのためか・・・



しばらく待っていると、赤いジェット船がしぶきをあげながら入ってきます。



そして発着場に近づいてきます。
「セブンアイランド愛」号です。



乗り込むと、普通の船と違い、シートベルトの着用があります。
でも、シートベルトが必要と思えるほどの揺れは今回は往復ともに無く、
さらにジェット船の構造上、あまり揺れず、終始安定していました。
おそらく船酔いされる方はほとんどいないと思います。
通常の観光船と違い、デッキに出て潮風を受けながらカモメとたわむれる、なんてことはできませんが・・・



9:25に館山出航、
10:20に伊豆大島の岡田港に到着。
乗船時間はほぼ1時間でした。

注意してほしいのは、伊豆大島には今回の岡田港のほか元町港があり、
季節によって発着港が変わります。
どちらかというと元町港のほうが活気があるようですが、
島の交通を考えると、港自体はどちらでも旅行計画はあまり変わらないと思います。



岡田港に到着。
船の乗降場からレンタカーの金額が記載されたボードを持っている人がいっぱい。
そして駅前の道路にはレンタカー会社の送迎車がいっぱい。

予想ですが、船の発着時間だけはかなりにぎわっているが、
それ以外は閑散としている場所なのかなと。



伊豆大島のゆるキャラ「あんこ猫」のお迎えです。キモカワ系です。

予約したレンタカー会社の送迎車を見つけ、皆で乗り込んで移動。
5分程度走ってレンタカー会社に到着。



原付は5時間レンタルで2300円、保険料500円、税込で計3024円。

10:45、レンタカー会社を出発。
数年前の台風で崩落し、現在復旧中ながらも開通した御神火(ごじんか)スカイラインで三原山へ。



原付のパワーに悩まされながら峠道を駆け抜けて、
11:10「三原山山頂展望台」に到着。

対岸の伊豆半島が見渡せます。



そして島の中心、三原山の山頂を展望。
素晴らしい景色です。

御神火スカイラインを引き返して大島一周道路を南下します。



11:50「千波地層断面」に到着。
三原山と並び、インスタ映えスポットです。


12:10 島の最南にある「波浮港」に到着、付近で食事。

13:10 「裏砂漠入口駐車場」着。時間的都合により裏砂漠には到着できず。

13:50 大島一周道路を北上し、岡田港付近通過。伊豆大島1周を達成。

14:00 レンタカー会社指定の給油場所で満タンにして返却。

船の発着時間が近づくとレンタカーの返却のためにガソリン満タンにするためのお客で混みあいます。
今回の14時ちょうどはギリギリ混雑を避けられる時間でした。
実際、ガソリンを入れ終わった直後に6台ぐらい並んでいました。



14:20 レンタカー会社の送迎車に乗り、岡田港に到着。おみやげタイム。
地元観光協会のイベントなのか、特産である「あしたば」を使ったスープを無料で配っていました。
私はそれをスルーしてサザエを食べてみる。500円也。

伊豆大島の特産物は・・

椿油
くさや
べっこう寿司
あしたば
大島牛乳

このあたりです。
ちなみに帰りの岡田港でべっこう寿司を買っておみやげにしようかと思ったのですが、
近くの飲食店では売り切れているようでした。
弁当も売り切れ、今回は目にすることすらできませんでした。



帰りの港。手続きはなく、行きのときに受け取ったチケットを渡すだけ。
ですので、行きの館山はチケットを買ったり、送迎バスに乗るために早めに入っていなければいけませんが、
帰りの岡田港はおそらく出航10分前着とかのギリギリの時間でも問題ないと思います。
メンバー全員が無事に乗り込み、船も出航。

15:10 岡田港出航。

16:05 館山港到着。

島の滞在時間は5時間ほどながらも、無事に日帰りで伊豆大島の観光ができました。
もちろん日帰りで観光を思い立ったのは、チケットが安かったからであり、
チケットが通常価格なら、日帰りはあまりにももったいない。
1泊はしたほうがいいとは思います。

さらに今回、三原山の観光と島を原付で1周するという2つの目的だけでしたが、
それに温泉だったり、火山博物館、椿園、動植物園などの施設の訪問を1つでもいれると、
厳しいスケジュールになってしまいます。
その場合は迷わずに1泊で計画を立てたほうが無難だと思います。

そして大島1周道路の距離ですが、約40キロで信号はほとんどありません。
なので、1時間ちょっと程度で1周できると思います。
ただし大島は全体的にかなり高低差があり、原付でパワー不足の場面が幾度かありました。
それでも2時間あれば1周できるのではと思います。

館山の北条海岸から延びる日本一の桟橋は、桟橋自体はともかく、このような旅をすることができます。
「東海汽船」のお得なチケットを定期的にチェックして、伊豆大島を訪れてみてはいかがでしょうか。

以上、館山港多目的観光桟橋から行く伊豆大島原付ツーリングをお送りしました。

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