File 250 日本最高の永代供養墓

船橋市の奥地、小室地域で名の知れた霊園にて、
日本最高を称する永代供養墓が建てられたという。
はたしてどのようなものなのか?

證大寺昭和浄苑
【所在地】千葉県船橋市大神保町1306
【交通手段】船橋駅もしくは小室駅から新京成バス「證大寺 昭和浄苑」下車
【HP】證大寺昭和浄苑のHPhttp://www.joen.jp/

2015/11/23 訪問

千葉県でも大都市に分類される、船橋市。
東京への通勤通学も容易で、あまり都会すぎない場所で過ごすという意味では、
道路事情を考えなければ住む場所としては良い選択肢ではないかと思います。

さて、今回の物件がある場所ですが、皆さまがよく知っている大都市のほうではなく、
船橋市内とはいえど、船橋駅からバスで1時間近くかかるほどの奥地にあります

しかし奥地とはいえど、近隣にある千葉ニュータウンの開発の影響で、
住民も多く、インフラもそこそこで比較的住みやすい場所となってきております。
逆に車が必要になってきますが。

そんな船橋市郊外の街にある霊園「證大寺昭和浄苑」。

なぜそれに私が注目したかというと、国道16号の小室付近を通過したときに、
日本最高の永代供養墓」の看板を目にしてしまったからである。

日本最大ならまだしも、日本最高?はたしてどんなのやら。
見学自由らしいので、胸を躍らせて現地に向かってみました。



入口の雰囲気。

チバテレビで特集された模様。
高倉観音もテレビ出演でこの手の看板書いていたし、宗教法人はメディア好きなんでしょうか。


そして「證大寺昭和浄苑」の名前にかぶせるように置かれた看板を見ると、
国道でも見かけた例の謳い文句が書かれています。



日本最高の永代供養墓、完成」。



その入り口すぐ横には、バス停がありました。
バス停になるほど知名度の高い霊園ということになりますね。
名の知れた霊園が作った日本最高・・・さらに期待が高まります。



正門付近にはいろいろな踊り文句があります。
こちらは庭園美術館で、自由見学可。

霊園だと縁がある方のお参りじゃないと入りづらいですが、
こう書かれているなら堂々と入れます。よい配慮です。

そろそろ入ります。



霊園MAP。

横長の敷地で、縦に規則正しくお墓を並べており、
どのお墓にもわりかしアクセスしやすい印象です。

で、目的の場所は、一番左の「緑地」にあるようです。
一番右が入口ですので、奥まで歩く形になります。



とりあえず歩いていきます。
突き当りに緑があるのはわかりますが、この時点ではまだ見えません。



もうちょっと歩くと・・・

お、見えてきました。



お墓が減り、緑地の面積が増えてきたところで、
「日本最高」が姿を現しました。



丸い岩の台座に、褐色の巨大な岩が直立しています。
そして周囲には積み目がバラバラなのにビシッとした形の石垣が囲んでいます。

この写真だけだと墓地という雰囲気がしません。
それは設計者が狙ったものであるとは思いますが。



大きさはだいたい4m強といったところか。
この日は朝方雨が降ったので、少し濡れています。
乾いていたら冒頭の看板のように白っぽさが多いのかもしれません。



石のたもとには、お花、お水、お線香と通常のお墓にもある供養道具が並んでいます。



庵治石(あじいし)を美しく積んだ石壁。



近くにあったこの「日本最高」の紹介パネル。

簡単にまとめると売りは2つ。

○イサム・ノグチのパートナーとして活躍した、和泉正敏氏プロデュース

○最高級御影石、万成石使用。
ただし普通は自然のままではきれいでないので加工するが、
この物件では自然の状態で二度と出ないレベルの美しさを持っていているため、それを生かしている。

とのこと。



あらためて最高級御影石、万成石のアップ。

・・・ここまで書いてはいますが、
残念ながら何かしらの「日本最高」をアピールできているかというと・・・微妙なところです。

おそらく「1つの永代供養墓」を建造するためにかけた費用としては、
かなり高額な部類であるとは思いますが、それ以外は見た目が少しばかりいいぐらいで、
特に大きく印象に残らないような気がします。



別のところにあった紹介パネル。
2013年4月、今から2年前にこの物件が作られたようです。
本体の石と台座の石がどういう形で固定されているか気になるところです。

とまあ、こんな場所でした。

そもそも「永代供養墓」は生前、自分の供養のためにお金をかけなくていいという考え方をする人が入る、
もしくは一族のお墓に入れたくないとか、いろいろフクザツな事情があることが多いような気がします。
そう考えると、「永代供養墓」は質素なものが一番のような気がします。
豪華でお金がかかるようなものである必要はない、と思うのは私の勝手な考えでしょうか。

以上「日本最高の永代供養墓」をお送りしました。


>>Return