2014/09/15 訪問
ある日、銚子ジモティーからの口コミがあり、
なんでも飯岡バイバスの入り口あたりに「パチンコ博物館」なる物件があるとのこと。
調べてみると、2012年頃にもともと上野にあったパチンコ博物館を、
館長の出身地である千葉県旭市に移転させていたとのことでした。
場所はだいたいわかったのですが、問題はその開館時間。
その博物館のHPで確認したところ、営業日は月に3日あるかないかぐらい。
一応その日以外でも予約をとれば観覧できるようですが、
HPをみると規約にうるさそうなので、おとなしく一般公開日を待ち、訪問してきました。
ここは飯岡バイパスの入り口。
一度飯岡に行ったことがあれば、巨大なカインズホームのあるあたり、といえばわかるかもしれません。
このバイパスはそのまま、有名な刑部岬の交差点あたりまで良い流れで走ることができます。
飯岡バイパスの交差点を千葉方面、すなわち西方向に進むと、
パチンコ屋「D-station」があります。
その巨大なパチンコ屋の敷地沿いに進んでいくと・・・
青い建物が見えてきます。
青い建物の前に車を止める。
写真ではかなりこじんまりとした建物に見えますが、
中に入ると、外観が信じられないほど広大です。
中に入ります。以後写真はありません。
この博物館、入場時に館長が真っ先に写真は撮影できませんがよろしいでしょうか?と聞いてきて、
展示物のあっちこっち、パンフレットまで転載禁止といった徹底して画像の流出を阻止しています。
ま、たいていの国立、県立博物館とかでもそうですが・・・
入場料は500円。
受付から説明まですべて「地元旭市出身のパチンコオタク」の館長が対応してくれます。
受付から館内を見ると、すさまじい空間が広がっています。
展示物は正直言って、物凄く多いです。
台だけで、下手すると300台はあるんではないかと。
硬貨を使ったパチンコ台からはじまり、
現金で遊戯しちゃイカンよ、という法律が施行されたため、
ボールベアリングの球を使ってバネで弾くタイプのパチンコが開発され、
以後、デジタル化された現在までの進化を当時の実物の台を見て追うことができます。
正直言って、展示されているモノはスゴイです。
初期の昭和20年代のものからありますから、
約70年間分のパチンコの歴史を語る台のほとんどがここにあるわけです。
そして何より、館長の「ここで楽しんでもらいたい」という姿勢が素晴らしい。
説明がとにかく良いです。
その説明のポイントとしては、
経営者が儲かるためにパチンコの楽しさを語っているようなものではなく、
第三者の視点から、パチンコの歴史を語っているため、
まるで史跡によくある博物館を回っているかのような気分になれます。
そして、館内の一角に、お試しスロットコーナーがあります。
それも昔のマシン?のようです。
もちろんメダルは出ませんが、無料で遊べるようになっています。
いろいろとすごいのですが、唯一、写真を撮れないのが残念。
写真は撮れないとはいっても、グーグルで検索したら1つでてきましたので、
画像リンクを貼る形にしておきます。
引用:遊戯通信のHPから
この画像はほんの一部で、全体の6分の1ぐらいかなと思います。
他の「パチンコ博物館」で検索したときに出てくる画像ですが、
それらは移転前の上野にあったときの画像なので、今回の新しい画像はこれだけです。
とまあ、こんな場所でした。
私は正直言って、パチンコ否定派です。
しかし、そういう文化であっても、それの歴史を語ることは必要です。
なぜ、それが作られ、人気を博し、発展したのか。
それが良いことであれ悪いことであれ、その道程の記録は後世の人にとって戒めとなるのかもしれないのです。
先日の若松劇場閉場、そして最近では船橋オートが廃止と、
日本はダークサイドな部分の文化には蓋をする傾向があります。
そういう流れを見越してか、博物館の必要性を提案した館長。素晴らしいの一言です。
開館時間が自身の都合と合うという条件つきですが、
パチンコに興味のない方でも非常にオススメできるスポットだと思います。
以上「パチンコ博物館」をお送りしました。
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