File 229 弥勒菩薩光臨堂

北総のゴルフ場地帯の中にひっそりと建つ、
新興宗教の施設。
はたしてどのようなところなのか?

弥勒菩薩光臨堂
【所在地】千葉県香取郡多古町本三倉
【交通手段】車かバイク推奨。

2014/03/21 訪問

今回の物件を知るきっかけとなったのは、私のHPに届いたメール。

送信者はあの「クーロン黒沢」氏。
サブカルの世界では知らない人はいない、といっても過言ではない有名ライターです。
その黒沢氏をやりとりしている中で、今回の物件の名前が出てきました。
名前は「光臨堂」とまともなのだが、ちょっと調べてみると普通の寺社ではなさそうで、興味津々。
直後の休日、春一番が吹き荒れる日に訪問してきました。



まず向かったのはこのあたり。
ここは成田から「道の駅くりもと」に向かう道です。
あと2キロも走れば道の駅に到着するあたりの交差点で、
この交差点から道の駅方面にだいたい300m程度すすみます。


Y字路の交差点があり、ゴルフ場の看板がたくさんあります。
いずれのゴルフ場も右方向に曲がりますが、今回の物件も右に曲がります。



しばらく進むとゴルフ場「グレンオークス」があります。
スルーしてさらに進みます。



進んでいくと、またY字路があります。
右に曲がると、前述の看板が出ている他のゴルフ場に行けるようです。

ここで、まっすぐ進みます。



ゴルフ場の境目みたいな林を進みます。



林が終わるのと同時に、右手のほうに赤い建物が見えてきます。
どうやらここが目的地のようです。



しかし、赤い建物への門は閉じられていました。
そして、門の前に掲げられた看板にはこう書いてありました。
「弥勒菩薩光臨堂」と。



その門の向かいをみてみると平屋があり、
雰囲気的に光臨堂の管理会社のように見受けられました。


近づいてみると・・・表札にはかの有名宗教団体の名前が刻まれている。
どのみちそのままでは光臨堂に入れないので、意を決し、インタホンを押す。

・・・・・・・・・・

女性が応対してくれたので、
とにかく隣の光臨堂をみてみたいことを伝えると、
建物から出てきて、その宗教団体のパンフレット等を渡してくれました。
そしてその女性が光臨堂を案内してくれるようです。恐縮。



禁断の扉が開かれる・・・・




ここが「弥勒菩薩光臨堂」か・・・

鮮やかな赤色の日本建築家屋を中心に、
人工的な池や庭園が囲むように造られています。

ただ、その池や庭園は日本の風情は感じられなく、
この宗教団体の売りである、先端科学を意識したデザインのように感じられます。



建物正面に来ました。
教団のシンボルマークであるダビデの星と鍵十字が混じったマークが掲げらえています。


かなり新しい感じです。
それもそのはず、約3年ほど前に建設されたものだとのことです。

そのまま流れで中に入ることができるみたいなので、入ります。



鍵のオープンを待ちます。

この宗教団体を簡単にまとめます。

大昔、高度な文明をもつ超人類がおりまして、
科学が自分の想定より発展しすぎたので、
地球を古代にリセットして、その超人類は地球を離れたと。
再度始まった人類の歴史を正しい方向に導いたのは、
よくご存じのキリストとかブツダとかアラーなんだけど、
それを操っていたのは超人類なわけです。
たとえばモーゼの海割りなんかは科学的に行ったんだとか。

うーむ。セガファンとしては「ファンタシースター3」を思い浮かべてしまいます。

身近な映画でいうと「2001年宇宙の旅」のスターチャイルド的なものが実際に居て、
それを信仰している、それが一番近いたとえでしょうかね。



建物に入るとすぐに下駄箱と、
日本のお寺に普通に設置されているような賽銭箱があります。

スリッパに履き替えてあがると、ほぼワンルームのような間取りで、
奥に写真のようなステージがあります。
教団の巨大シンボルが設置されており、それらしい雰囲気が出ています。

この宗教では他でいう十字架、祭壇、仏壇のようなものはないみたいで、
宗教における偉い人がセミナーをするような感じみたいです。
そのセミナーをする人が日本には数人しかいないようで、日常的には行っていないようです。

いろいろお話をうかがえたので、お礼として賽銭箱にいくばくかのお金を入れて、
お礼を申し上げて光臨堂をあとにしました。

とまあ、こんな場所でした。

私の訪問中は、新興宗教にありがちな排他感は無いように見受けられました。
失礼な話、こういうような宗教の熱心な信者さんは、だいたい目がイッていることが多く、
危ない宗教かそうでないかはすぐわかるのですが、この団体はわりかし普通でした。
たまたま今回の女性がそうだっただけかもしれませんが。

立地からわかるとおり、通常の生活を送っている分には、目にする可能性がかなり低い物件です。
このHPで書かれている宗教ネタを真に受けて、実際に訪問している物好きの方であれば、
ここの訪問も問題なくできるかなと思います。
逆に新興宗教が持つ独特のオーラや空気感が苦手な方は、ここの訪問はオススメできません。


以上「弥勒菩薩光臨堂」をお送りしました。


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