File 213 浮島

安房勝山漁港から巨大な姿を見せる「浮島」。
その浮島へ渡る方法は、年に1回のお祭りの時の渡し舟のみ。
はたしてどのようなところなのか?

勝山漁協
【所在地】千葉県安房郡鋸南町勝山122
【地図】googleマップ
【交通手段】JR安房勝山駅から徒歩15分程度。


2013/07/14 訪問

7月半ばとなり、夏真っ盛り。
この週末、千葉の各地でお祭りが行われていました。
そんな中、私が一番注目していた祭りはというと、
安房勝山漁港で行われている「勝山地区祭礼」です。

勝山漁港から1.1km先の海に浮かぶ島「浮島」にある浮島神社に、
勝山にある「加知山神社」に奉納されている御霊を船で運び、
一般客はそこでお参りするといった祭礼が行われています。

しかもこの「浮島」へ合法的に渡る方法はこの祭礼の時のみ、となっています。
それがこの日、7月14日でした。
というわけで行ってきました。



勝山漁港。
漁港としての見た目はごく一般的な港ですが、他と比べて釣り船がたくさん出ていたり、
防波堤で釣りをしていたりと、釣りレジャー関係では人気の港ではないかと思います。
画像の先に見える巨大な島が、今回渡ろうとしている「浮島」です。


別アングルから。
見てのとおり、海面から結構高さがあります。
この浮島の頂上に「宮」があり、祭礼ではそこを目指すことになります。


浮島への渡し舟は13:30からとのことですが、
駐車場確保などが必要かと思い、午前のうちに現地入り。
結論から言うと、バイクなら問題なし。
車だと少し早めに行かないと停められないかも、って感じでした。


勝山漁協の建物前には巨大な「加知山神社」ののぼりがたっています。


勝山漁港前のちょっとした商店街の前を、
「加知山神社」から「御霊」を運び出し、街中を練り歩きます。



大盛りすぎる有名店「住吉飯店」で昼飯を食べて、
涼むために漁港近くの店でかき氷を食べて、
13:00頃に勝山漁協奥の建物に入ると・・・


すでに渡し舟を待つ行列が。
渡し船が始まるまで、ひたすら待機。


渡し船とは言っても、漁船に神木が立てられただけのシンプルなものです。
この祭礼の時は4隻準備されているようです。



そして、残念なお知らせが・・・・



この日は波が高く上陸が危険なので、島を1周するだけとなってしまいました。
この瞬間、上陸のチャンスは来年となってしまいました。残念。


13:30となり、乗船開始です。
反時計回りに島を回るので、船の左側に座ります。




漁港を出ます。確かこれで3隻目の出港ですが、まだまだ並んでいます。
思ったより人気イベントであることがうかがえます。


島に向かって一直線。

海賊王にっ!
俺はなる!(ウソ)


神木と日の丸をなびかせて、やや強い波の中、浮島を目指します。



だいたい200mぐらい先に島が見える距離で、周回開始。
これは島の北側。
木々が海に流れこむかのようなきれこみがあり、迫力があります。


島の西側。
地層がくっきりしていて美しいです。


島の南側。
自然なのか人工かわかりませんが、
面白い形のトンネルができています。
007とかだと潜水艦でここから侵入しますよね。


そして東側。漁港から見える側ですね。
正面に建物が見えます。
海が荒れていなければ、あそこに上陸できたんでしょうね。残念。


高倍率カメラならここまで撮影可能。
ぎりぎりまで上陸予定だったためか、関係者は上陸していました。



鳥居があり、そこの先には階段が見えます。
おそらくこの階段で、島の上のほうまで登っていくんでしょうね。

うーむ。上陸できなかったのが本当に残念。
しかもチャンスはまた来年の今頃とか・・・
1年後にチャレンジするとします。忘れないように来年のスケジュールに書き込んでおくか・・・


実はこの祭礼以外の方法で、この島に上陸できる方法があります。
この勝山漁港から釣りのためにこの島に渡るための渡し船が出ています。
ただ、この祭礼の時は無料ですが、
祭礼時以外の時は相応の出費が必要であることを覚悟してください。


以上「浮島」をお送りしました。



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