File 208 大日洞

千葉県でも人気のある観光地、御宿の駅前にある最明寺。
境内には人口洞窟、大日洞なる霊地があるという。
はたしてどのようなところなのか?

最明寺(さいみょうじ)
【所在地】千葉県夷隅郡御宿町須賀668
【地図】googleマップ
【HP】最明寺のHP
【交通手段】JR御宿駅から徒歩5分程度。


2013/04/28 訪問

この日はバイク日和。
いすみ鉄道の国吉駅周辺で、「みんなでしあわせになろうまつり」を満喫していました。
しかし、B級スポット巡りの血が騒ぐ。せっかく夷隅まで来たこともあるし、
国吉駅から比較的近いところにある御宿のスポットに行ってみることにしました。

物件は以前からチェックしようと思っていた「大日洞」。
なんでも御宿駅前の有名なお寺にあるらしい。

というわけで祭りの会場を離れ、YBRのエンジンを唸らせて御宿へ向かいます。


こちらはJR御宿駅。
この日は好天で、GW&圏央道開通の影響もあってか、
御宿周辺の主要道路は混雑していました。

物件のある最明寺は、写真の御宿駅東側とは逆の西側にあります。
行くためにはいったん南のほうに行き、電車の高架をくぐる必要があります。


駅の南側あたり。
こんな感じで高架があります。
ここの左をみてみると・・・


レンガでつくられたトンネルがあります。
このトンネルをくぐってみると・・・


トンネルを出るとすぐ、お寺が見えてきます。

門柱には「天台宗最明寺」とあります。

822年開基と歴史のあるお寺で、
北条時頼(鎌倉幕府の5代目執権)が宿泊したことがあるそうです。




本堂の欄干にはご存知「波の伊八」作品があります。

歴史があるお寺なのですが、
波の伊八作品以外の昔のものが残っていません。
残念ながら、江戸時代に津波で流されてしまったためだそうです。
やっぱり海沿いのお寺ってそういうことがあるんですね・・・

また、このお寺がJRの高架のすぐ前にある理由ですが、
もともと参道や山門があったところに、
JRが線路を通すために壊されてしまったそうです。


で、目的の洞窟はどこかというと・・・


本堂の脇をみると、すぐ見つかりました。
なんだか見た目の時点で想像していたものと違いました。


これが本日の目的地、「大日洞」です。

なんというか、聖地の入口というより、
金銀を採掘するような人が入る雰囲気がします。

この大日洞が作られたのは1992年(平成4年)。
完成してから約20年の年月が経過しています。




入口に立つ。
センサーが反応し、照明が点灯します。

この写真は明るいように見えますが、ちょっと入ると真っ暗です。


穴に入り、進んでいくと・・・



おおおお?結構雰囲気がある!

ライトはやはりセンサーが反応して自動点灯。
ドラクエ3のゾーマ登場シーンの気分です。


洞窟自体は短く、本尊のある空間がすぐ見えてきます。



洞窟の終端には、自然光をめいいっぱい受けた大日如来像が鎮座していました。

ちょいと調べたところ、この洞窟はもともと「やぐら」だったようで、
それを改修して作られたものだそうです。
(「やぐら」については「File 181 石見堂やぐら 」を参照願います。)



正面から大日如来像を。
この日は天気がよかったので、強い日光が入ってきていて、見づらい感じでした。
ちょっと曇っていたほうが見やすいかもしれませんが、
大日如来ということを考えると、直射日光でハレーションしているほうがいいのかもしれません。

とまあ、こんな感じでした。

洞窟の中は他の洞窟系寺院よりかなり整備されていて、
雰囲気はそこそこ良いと思うのですが、入口がすべてを台無しにしている感じ。

ちょっと入ったらトロッコがありそうな、坑道そのまんまの入口をイメチェンすれば、
結構人気のある場所になるんではないかなと思いました。

しかし、当HP的にはそのギャップが楽しいと思うので、
コメントとしてはアレですが、現状のままが望ましい、ということで・・。

この物件がある最明寺ですが、
お寺の裏にある山に、御宿の街を一望できるような展望台があったりする等、
この洞窟を含めてわりとアトラクション的に楽しめるお寺になっております。
御宿名物「月の沙漠」でがっかりした方、ぜひ最明寺にお越しください。

以上、「大日洞」をお送りしました。


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