File 197 千葉県水産総合研究センター 種苗生産研究所

大貫中央海水浴場の近くにある水産研究所。
場内では養殖に関する展示が行われているという。
はたしてどのようなところなのか?

千葉県水産総合研究センター 種苗生産研究所富津生産開発室
【所在地】千葉県富津市小久保2568−38
【地図】googleマップ
【HP】富津観光協会のHP
【交通手段】車かバイクで。


2012/10/10 訪問

千葉県は全国有数の漁業が盛んな県になります。
実際、近年の漁業生産量は約20万トンで、6〜9位の間を入れ替わりながら高水準を維持しています。
(ほぼ同規模の生産量を持つライバルは静岡県、茨城県、三重県です)
もちろん獲ってばかりではなく、大量の漁獲量により資源を消耗させないように、
相応の研究等を行う施設が県内のあっちこっちにあります。

その数多くの施設の中で、一般の方用に展示を行っている場所があるとのこと。
場所は大貫中央海水浴場の近く。早速訪問してみました。


こちらはJR内房線 大貫駅。
駅というか、この地域自体がかなり入りくんだところにあり、
都市圏から南下して観光に来た方はほとんど通らないエリアにあたるのではないかと思います。

ここから大貫中央海水浴場のほうに移動します。
車で3分程度と、ほとんど時間がかからないと思います。


大貫中央海水浴場から南側に道路がありますので、しばらく進んでいくと、
つきあたりにこんな感じの看板があります。

看板にしたがって曲がっていくと・・・


船着場を横目に、白い建物が見えます。
こちらが目的地「千葉県水産総合研究センター」になります。


入口についていた看板。

この施設訪問の注意ですが、土日祝日は休館日です。
お間違えのないように。


門のすぐ近くにある建物に入ります。
見学無料、予約不要でそのまま入れます。


入口からの風景。
右に鯛が回遊している水槽があります。
それもかなり巨大で迫力があります。おそらく60cmぐらいはあるんではないかと。


受付にて名簿に氏名を記入して、館内を回ります。


展示スペースの左側。


右側。あまり広くないですね・・・



冒頭の鯛の水槽。
ここで泳いでる鯛はやっぱりデカイ。
一応8種類いるそうです。どれも同じに見えますが・・・


水槽エリアの1つ。
こちらはクロダイの水槽です。
普通の鯛が赤いのはエビ、カニ等の甲殻類を食べているから赤く、
黒鯛は雑食なので赤くならない、って言われていますね。

他の水槽にはタイ、アワビ、カレイ、ヒラメ、近海の魚の寄せ集めって感じでした。


もう1つのエリアのほうへ。
こちらは生産量、何が獲れるか、この施設の立体模型等があります。

この施設なんですが、名前に「種苗生産」とあるとおり、
卵を孵したりして養殖の元になる個体を生産する場所になります。
それ専門の場所ですから、千葉の養殖漁業にとってはかなり重要な場所なんではないかと思います。

画像は稚魚から成魚への流れの剥製。



そして、ドラム缶を横につなげたような珍妙な物体。

今日行ってみてわかるのは、実はコレが最大の売りなんではないかと。



物体の横面には覗き穴があります。

ボタンを押して、これを覗くと・・・・



こんな感じの画像が見えますが、これは片目だけでの話。
両目で見ると、超細かいデイデールで3Dして見えます。
それも3D映画ぐらいではかなわないと思うぐらいの画像です。

そしてその後が重要。
単に見えるだけでなく、数枚の画像が切り替わるのですが、
ガコン!」と音がして画像が変わります。

このガコン!という音と振動が、この上なくアナログすぎて素晴らしいのです。

たとえばデジカメで撮影した際に、リアルに再現したシャッター音を出しても、
フィルムカメラでのメカニカルなシャッターにはかなわないのと同じような感じです。
例えが難しいですが、それは実際にこのマシンに触れていただければ全てわかるかなと。

とまあ、こんな感じでした。

この地域の近くには有名な富津岬があるため、
ほとんどの観光客はそちらのほうに行ってしまうかと思います。
そのため、物件のある大貫中央海水浴場周辺は訪れにくい場所ではないかと思います。
しかし、このHPをご覧になっているような、重度の千葉マイスターな方であれば、
こういった物件のほうが魅力を感じるようになるのではないかと思います。

以上、千葉県水産総合研究センター 種苗生産研究所をお送りしました。

>>Return