File 190 船橋ご当地グルメ ソースラーメン

船橋駅南口商店街にて誕生したB級グルメ。
爆発的なヒットはなく、地元の人にひそかに愛されてきたラーメン。
はたしてどのような食べ物なのか?


中華料理大輦(ダイレン)
【所在地】千葉県船橋市本町4−20−17
【地図】googleマップ
【HP】ありません。
【交通手段】JR船橋駅もしくは京成船橋駅から徒歩5分位。

2012/05/下旬 訪問

ここ1年ぐらいの話ですが、船橋駅南側の商店街において、
ある「B級グルメ」を宣伝するという動きがありました。

そのB級グルメの名前は「ソースラーメン」。

もともとソースラーメンは、船橋駅南口商店街の中にあった、
花蝶」という中華料理屋のオリジナルメニューとして産声をあげました。

その後船橋駅南口にある商店街にある飲食店は、
この花蝶でつくられたソースラーメンを真似し、いろいろなタイプに派生したそうです。
しかし元祖である花蝶は閉店、船橋駅の近代化により他の店も次々閉店していき、
ソースラーメンをメニューに掲載しているのは、現在3店舗のみとなっていました。


ところが去年、このソースラーメンを有名にしようと
5月31日まで限定でソースラーメンの宣伝プロジェクトが立ち上がり、
以前よりは少し名前が知られてきたという状況のようです。


今回行った店は、元祖の味に比較的近いといわれる、「中華料理大輦(ダイレン)」。
船橋南口を歩いていき、マツキヨの横にある通りに入り、
そこをまっすぐ歩いていくとつきます。


船橋駅方面から歩いていくと、こんな感じで店が見えてきます。

店内に入ってみると店内はそれほど広くなく、
10人入れば、いっぱいと感じるぐらいです。

メニューを見ようとしたところ・・・


「ぶらり途中下車の旅」にてこの店が放映されていたとの冊子が。
最近は土曜日が休みではないので番組がチェックできていませんが、
ソースラーメン宣伝プロジェクトの本気を感じます。


ソースラーメン目的で来ているわけだから、当然ソースラーメンを発注。
ハムカツも気になるので、ハムカツトッピング。


出てきたのは・・・・




こんな感じです。
ちょっと調理しているところもチェックしましたが、


水(スープかも)に挽肉、キャベツ、もやし等を入れて、タンメンの具っぽく茹であげる。
やわらかくなったところでウスターソースっぽいので味付け。
そこに茹で上げた麺を投入して煮たたせてドンブリにあげ、
ねぎ、青海苔、ベニしょうがをトッピングといった感じ。


味は・・・・
これは説明が簡単なようで難しいかも。

汁焼きそばです。
本当に言葉どおりそのまんまの味。

焼きそばを汁に投入しても同じ味になるかもしれないけど、
いざやってみると、上の調理ステップじゃないとこの味にならないかなあ、
と考えてみたりと、興味深い味でした。

焼きそばが好きなら、コレは普通に焼きそば味なのでうまいです。
だって汁焼きそばだもの・・・うーむ説明が難しい。
気になったらとにかく食ってみろ!


食べ終えた後、元祖の店、花蝶ががあったところに行ってみることにします。
場所は地元民なら簡単、超有名なうなぎ屋、鶴長(つるちょう)の上階だという。

早速向かってみます。


ここですね。シャッター閉まっているところ。
ここの2階だとうなぎのにおいがすごそう・・・



黄色地が煤けたビニール屋根に名残がありました。

マージャンをやりながらソースラーメンを食べる。
それが船橋南口住民における、アフター6のライフスタイルだったのかもしれません。

とまあ、こんな場所でした。

私は人生の大半を船橋で過ごしていますが、
ソースラーメンの存在はまったく知りませんでした。
それが今回の宣伝プロジェクトで実際に食べることができました。
そういう意味で、ソースラーメン宣伝プロジェクトには最大限の賛辞を送りたい。

世の中の飲食店はチェーン店で溢れてきており、どこにいっても同じ店がある。
それに味にハズレがほとんどなく、個人の店と比べると、自然と足を運んでしまうと思います。

しかし、今回のような食べ物は目に留まったら、どんどん食べていって欲しいです。
そうしなければ、作っている店は閉店してしまい、そこで数年続いた歴史が終わってしまいます。
実際、ソースラーメンを販売しているところは3店舗しかありません。
それを食べに行って、店を儲からせて、後の世代の人まで食べられるようにしてあげる。
それはさりげなくでありながらも、私たちの世代にしかできないことだと思います。


以上、ソースラーメンをお送りしました。

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