File 179 サイゼリヤ1号店 教育記念館

今や日本一のイタリア料理チェーンとなったサイゼリヤ。
そのサイゼリヤのスタート地点となった場所は本八幡駅のすぐ近くにあるという。
はたしてどのような場所なのか?

サイゼリヤ1号店 教育記念館
【所在地】千葉県市川市八幡2−6−5
【地図】googleマップ
【HP】ありません。
【交通手段】JR本八幡駅から徒歩3分程度。

2012/01/04訪問

千葉県発祥で全国的に有名な小売・飲食チェーン店といえば、
マツモトキヨシ(松戸)、山崎製パン(船橋&市川)、
そして、今回レポする「サイゼリヤ」などが挙げられます。

サイゼリヤは昨年食中毒を出したことが響き減収になったものも、
事後対応をうまく行って比較的ダメージを受けなかったりと、
チェーン店運営の手腕が非常に高いことが伺えます。

さらには社長が昨年出版した、
「おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ」という本が、
わかりやすいビジネス書としてベストセラーになり、
依然として飲食業界のトップを走り続けています。


さて、そのサイゼリヤ発祥の地が千葉県ということですが、
全てのスタートとなった1号店がどこにあるかというと、JR本八幡駅の近くにあるそうです。
しかし、そこは既に営業しておらず、記念館的な位置づけで保存がされているとのこと。

ということで早速訪問してみました。


JR本八幡駅前北口。
都営新宿線の本八幡駅、京成本線の京成八幡駅の利用者からすると、
通勤の足として非常に便利な駅というイメージなのですが、
JRの利用がメインの人は「船橋と市川の間の快速通過駅の1つ」というメージなので、
近隣の住民しか降りない駅と考えている人も多いのではないでしょうか。


北口からそのまま北側に歩いていき、東方向にある路地裏に行きます。


いい雰囲気です。
サラリーマンが都内で仕事を終えて帰ってきて、
自宅に帰る間にちょっと食べるにはちょうどいい商店街って感じです。


しばらく歩いていくと、見慣れた緑の看板が見えてきます。


この建物の2階部分がサイゼリヤになっています。
この店が全ての始まり、1号店です。

ちなみにこの日は1月4日なので営業していませんが、
1階のシャッター部分は八百屋が入っています。

むしろ八百屋が営業していると気まずいので、
わざわざこの日を狙ったともいえますが・・・


別角度。
正直目立つ感じではありません。


入口はこんな感じです。
「サイゼリヤ1号店 教育記念館 保存目的」とあります。

記念館とは言っても、中に展示物があって一般の方に展示しているとか、
そういったものはないようです。


とりあえず「サイゼリヤ」がどうやって成り上がったかをまとめてみます。

1968年、もともとこの地にあったイタリア料理店「サイゼリヤ」を、
現在のサイゼリヤ会長が、大学生時代にこの店で勤務していたつながりで、
大学在学中に店を譲り受けました。
しばらく同店を運営するも低迷が続き、原因を分析した結果、
金額が原因だということで、もとの定価7割引で販売したところ成功。
これを機に1977年に全国展開を始め、飲食チェーンのトップという現在の地位を築いているわけです。



中がどうなっているか知りたいので、周囲のビルを見回すも、
2Fのガラスをまどごしに撮影できるポイントは見当たらず。
残念ながらこれが限界でした。何かしらのイベントで公開されることを期待したいところです。

とまあ、こんなところでした。

驚くべきなのは、1号店はそれほど立地が良くないということ。
今はインターネットでうまい店を検索すれば簡単に見つかってしまいますが、
サイゼリヤが人気を獲得しはじめたのは1970年代。
口コミ、新聞、雑誌でしか名店がわからない時期なのに、
チェーン展開できるほどの資金を稼いだわけで、
当時の水準を考えても、かなり人気があったことがうかがえると思います。

こういった企業が千葉県から生まれたわけで、千葉県民であることを誇りに思い、
それに続いていく人材が今後も千葉で育っていき、
第二のサイゼリヤが今後生まれていくことを期待したいと思います。

以上、サイゼリヤ1号店 教育記念館をお送りしました。

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