File 166 北千葉導水ビジターセンター

手賀沼湖畔にある、千葉北部都市の治水を担う重要な施設。
施設内には関連する情報発信施設があるという。
はたしてどのようなところなのか?


北千葉導水ビジターセンター
【所在地】千葉県柏市戸張新田四反町26
【地図】googleマップ
【HP】利根川下流河川事務所のHP
【交通手段】公共交通だと結構歩きます。車かバイクでどうぞ。



2011/09/19訪問

数日前、匿名希望の方からメールをいただきました。
柏周辺にはスポットが少ないけど、ここはどうでしょうか?という内容でした。
調べてみると、今年4月から館内への案内員常駐をやめて警備員のみの常駐となったそうだ。
これはアレな施設によくありがちな、何かのフラグが立った可能性があります。
早めに行っておかなければなるまい。ということで、本日訪問してみました。


私の家から最短の道で「道の駅しょうなん」あたりから手賀沼に突入。
この日はYBRが入院中のため地図を持っておらず、
頭での記憶だと「道の駅しょうなんから手賀沼沿いに西側に走る」という記憶だったのですが、
そのまま走ったら着きませんでした。
手賀沼沿いの正しい道がわからないと到着難易度が高かったように感じました。

施設に近づくと駐車場への細道があり、それに従って進んでいくと、
ご覧のような画像の場所に到着しました。


ここは平成12年に作られた、今年で10年目ぐらいのわりと新しい施設です。
建物正面にエレベーターがあり、普通の入口が見えません。


周囲を見回すと、陸橋を登って入るらしい。
土地の制限があるわけじゃないので、建物のすぐ横に同じ大きさの階段をつくればいいだけなのに。
なんでこんな形にしたんだ・・・


陸橋をのぼり、入口まで進みます。
左の円筒状の建物が近未来を感じ、なかなかイイです。


たのもぉーーーーっ!


しーん。

誰も居ません。
前調査で案内員が居ないことは承知していましたが
警備員すら居ないんですけど。

いわずもがな、お客さんも・・・



ここの説明。

公共施設でお手製POPを使っていると、予算逼迫の証明。


警備員常駐のお知らせ。

「予約」とありますが、たぶん団体でも、普通に観る分には予約は必要ありませんw

ただし予約をしていると、
特典として電動機室、ポンプ室、集合管室に入れます。


シアターみたいなところ。


座ってみる。
何も起こりません。


この建物の施設の模型。

ほぉ〜、こうなってんのか。


液晶画面に「ポンプ起動」があったのでポチッと。


おー動いた動いた。
なんだかよくわからんけど凄いぞ!

ていうか、このサイズだったら本物の水が流れるように作ればよかったのに。


この模型の先にガラス越しに見えるのがポンプ部分。
ここには5台設置されているとのこと。


あとは・・・気になるPOP。
わりと興味がある話題。


結論は・・・牛丼一杯に使われる水は、1887リットルだそうだ。

・・・・・・・
とりあえず牛丼すげーーーー!と言っておくが、
普通に考えるとあきらかにオーバーな数字(ry


順路を進みます。


手賀沼はこんな工事をしましたよ〜的な展示物。

人の少なさが強調される風景でもありますね。


細長い部屋を抜けると、暗い空間に水槽があります。


水槽は4つあり、2つが植物、2つが魚でした。
水がきれいなのは好評価。


階段をあがって3階へ。


手賀沼のここはこうなってますよ〜的な展示。
例によって退屈。


公共的な博物館でよくありがちな、役に立たないコンピュータブース。
ところが、3つのブースのうち、2つは空。
置いてある1台は故障中、モニタも文字が焼けています。
おそらく直す気は無いんだろうな〜。


そして、おそらくこの施設の売りである、手賀沼を一望できるラウンジっぽいところ。
下の箱に双眼鏡が格納されていたっぽいが、全部が空でした。


入るときに登ってきた陸橋と、手賀沼の西端部分が見えます。


東のほうに視線を映すと、そこそこ良い風景が見えます。
でも3階程度の高さじゃ・・塔みたいになってもいいから、5階ぐらいの高さが欲しかった。

ちなみに我孫子市役所近くにある、「手賀沼親水広場 水の館」のほうが景色が良いです。
なので、手賀沼を見るためなら、ここに行く理由は(ry


展望ラウンジで手賀沼の景色を堪能できたし、退館することにします。


この建物は揚水施設であるということなので、周囲をもうちょっと観てみます。
建物の横をみると水がたまっている場所があります。


そこの1箇所から勢いよく水が流出しています。


そして手賀沼の方向に流れていっています。

今さらですが、この施設について。
この施設につながっている「北千葉導水路」は日本初の「流況調整河川」として作られ、
利根川と江戸川を結んで、その間の流れ等を調整したりしています。
これにより、水の流れが悪い手賀沼の水質を良くしたり、
水不足の際に水がたりない方向に水を流したりすることができます。
手賀沼にかぎらず、千葉北西部の治水には欠かせない重要な施設となっています。


とまあ、こんなところです。
手賀沼周辺には、超がつく有名な「鳥の博物館」、
そして前出の「手賀沼親水広場 水の館」はレベル的にも高い博物館になっており、
それらと比べると、本物件はかなり見劣りしています。

立地からして、これからお客さんが爆発的に増える可能性は限りなく低いし、
仕分け的に考えると博物館部分は不要で、あまり先が長くない施設のように見えます。
私からも普通の方であれば、手賀沼で博物館をみるというのあれば前者の2つをオススメしますが、
このHPのファンの方であれば、もちろん当物件のほうをオススメします。

以上、北千葉導水ビジターセンターをお送りしました。
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