2011/08/20訪問
物件の近くに勤務している、親しいバイク乗りから、
「そろばん博物館」なるものが出来たらしいぞ、とのタレコミが入りました。
訪問前に確認したところ、お盆の前後は2週間ほどの長い休館予定がはいっていました。
その休み明けであるこの日、訪問してきました。
国道16号「白井交差点」で東方向に曲がって少し進むと信号があり、
その信号を直進してすぐ右手のほうにあります。
オープンにあわせた時間に行ったのですが、車が結構停まっていました。
結構人気がある物件なのでしょうか?
入口の看板。
そろばんに使われる「珠」で作られています。
館内にあるみやげ物にも、「珠」を使ったキーホルダーなどがあります。
料金体系は、大人300円、子供200円。
友の会というのは、単純に「そろばん塾」の会費だと思ってよいかなと。
入ります。
5月に出来たばかりというだけあって、かなり整った雰囲気になっています。
こちらは1階の左側。
こちらは1階の右側。
しばらくしていると館長(=全国珠算連盟の理事長)が出てきたので、
観覧希望の旨を伝え、入館料を払います。
写真撮影OKとのことなので、迷惑にならない程度に撮ります。
あと、館長へ伝えれば、そろばんへのタッチもOKみたいです。
以下、写真はそろばんだらけです。
問屋算盤。
江戸時代の商人が使っていたもので、
特徴としては単純に大きく作られています。
そろばんの珠サンプル。
これでそれぞれの材質を比べることができます。
達人となればわかると思うのですが、
自分のレベルではあまり変わらなかったです・・・
変り種そろばんコーナー。
現代では曲がるPCのキーボードとか売っていますが、アレはマジでやめとけ。
電卓もあります。
ちなみに電卓部分とそろばん部分は連動していません。
今の技術なら、連動しているものが作れるかも。
中国製。珠が丸いです。
もちろん中国のほうがそろばんの歴史が長く、
豊臣秀吉の時代に毛利勘兵衛重能が明に留学し、算盤技術を取得。
それが後に「算聖」と言われる関孝和に伝わり、広く伝わったとのこと。
2階にあがってみます。
2階はそろばん教室用のようです。
壁際にやはりそろばんが並べられています。
超長いそろばん。
前ページの写真の上のところに桁を表す漢字(十、百、千、万・・・)がありますが、
このそろばんを使うととんでもない桁までいけます。
PCだとできない計算もそろばんなら出来る。そろばん習おうかな・・・
2階に展示されているそろばんをみていきます。
左は境そろばん、右は長崎そろばん。
長崎そろばんは日本で最初にそろばんが作られたときの産地とのこと。
境そろばんも同様に歴史が古いものだそうだ。
左が大津そろばん、右が博多そろばん。
大津そろばんは見た目が当時としてはカッコよく、大名などの注文が多かったそうだ。
博多そろばんは長崎そろばんに見た目がそっくりなものらしい。
長崎どころが全部同じに見えますけど・・
播州そろばん。
前述の大津そろばんを作っていた人が戦争で現在の兵庫県小野市に逃げてきて、
そこで作り始めたのが由来。
現在は日本一の生産量で、同時に高品質を誇る。
大阪そろばん。
大阪商人がそれぞれの算盤の良いところだけをパクって、安価に製造したもの。
金具が使われているのがポイント。
左が広島そろばん、右が京都そろばん。
それぞれの地には名工が居たようで、
銘のところにある名称があればそれはここのそろばんだ、という分類をするようです。
雲州そろばん。
現在の島根県のもの。
生産量はそれほどではないが、人間国宝をはじめとする名工が多く、
ここの産地のそろばんはほとんどが高級品のようです。
そろばん関係の書籍。
1階に戻るとさきほどよりお客さんが増えており、
理事長もかなり話しこんでいたので、そのまま退館しました。
とまあ、こんな場所でした。
私自身のそろばんのレベルは加算、減算のみしかできない感じなので、おおそれた意見はいえませんが、
そろばんはNDSの頭系のソフトと比べると、はるかに頭のよくなる教材のように思えます。
この博物館の前身であるそろばん教室は、2年前の大会で団体最優秀賞を獲得しており、
全国でもトップレベルです。
お近くにお住まいでお子様がいる方であれば、絶対に学ばせるべきだと思います。
誰でも触れて、なかなかいい感触が味わえるというのがポイントで、
なぜかそろばんが使いたくなってくる雰囲気があります。
子連れで訪れ、お子様を「学びの道」へ歩ませるためには良い物件だと思いました。
以上、そろばん博物館をお送りしました。
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