File 161 鈴木貫太郎記念館

太平洋戦争終戦の時の内閣総理大臣である鈴木貫太郎。
本籍を千葉県野田市関宿町としており、彼の記念館があるという。
はたしてどのような場所なのか?

鈴木貫太郎記念館
【所在地】千葉県野田市関宿町1273番地
【地図】googleマップ
【HP】野田市のHP
【交通手段】まめバス関宿城ルート「関宿台町」バス停から徒歩2分



2011/07/24訪問

このHPを運営していると、閲覧していただいた方からメールをいただくことがあります。
最近いただいたメールの中に気にかかる内容のものがあり、
その内容はというと、「流山〜関宿」の物件が全く取り上げられていないのでレポを作って欲しいというのが主旨でした。
確かに「ちBポな地図」を見てもチーバ君の角にあたる部分の物件が無く、
千葉県全体を表示しても、千葉県最北端が見えていない感じです。
おそらく千葉県に住んでいる人も、
千葉県の最北端がどのあたりまで伸びているか知っている人は少ないのではないかと。

というわけで千葉最北端にスポットを当てるべく、関宿町を訪問してきました。

私の住んでいる八千代からひたすら国道16号を北上し、
野田市通過中に1本西側にある県道17号に入り、そのまま走っていくと関宿町に入れます。


二叉路の利根川を渡る橋ではない方向に走っていくと、お寺が点在する通りに入ります。
そこをしばらく走っていくと「関宿台町」交差点があります。


交差点の先の人通りのなさそうな道に看板が見えます。
どうやら目的地はここのようです。


というわけで「鈴木貫太郎記念館」に到着。
表札は立派なのですが、周辺の柵が錆びていたり、
空気がひっそりとしていて、たくさん人をかきこむ場所という感じがしません。


なんか寂しいところだな・・・
庭ではおじいちゃんが1人、除草剤らしきものを散布していました。


敷地にあった周辺の地図。
千葉の最北端は利根川、江戸川の分岐にあたる場所にあります。
川を越えて西側が埼玉、北側は茨城です。
この近くにそれぞれの方向への橋があり、アクセスしやすくなっています。


建物沿いに歩いていくと、入口が見えました。
立派な碑があり、おそらく鈴木貫太郎本人直筆であろう字で「為萬世開太平」とあります。

意味は「永遠の平和を作ろう」という意味で、
天皇陛下が玉音放送や終戦の詔でお使いになった言葉です。


入口。人が居ません。
事務所の中を見ると扇風機が回っている。
中に居るのかなと思い、入ってみるけど誰もいない。
もしやさきほどの除草剤を撒いていた人が管理人かな・・?

館内への扉は開いているので、とりあえず入ってみます。


入口すぐのところに鈴木貫太郎が愛用していたソファーがあります。
座っちゃダメですが、足が悪い人がいたら自然に座ってしまいそうな位置にありますw


ここから展示物が並んでいるのですが、撮影禁止ですので画像はここまで。
正面にでっかい油絵が見えますが、これが複数館内に飾られています。
油絵は写実的な画で、鈴木貫太郎が絡んだ有名な出来事が描写されています。


とりあえず鈴木貫太郎の経歴を簡単にまとめます。

海軍で軍人とて出世していき、天皇の信頼を得る。
天皇の高い信頼が原因で、2.26事件に巻き込まれるが一命をとりとめる。
その後、天皇の懇願により終戦間際に総理大臣になる。
そして和平派として戦争派を抑え、終戦を迎えさせる。
日本に最善の方法で終戦を迎えさせた、という点で高い評価を受けている人物です。

ここには前述の油絵、着用の軍服や小物等の展示がされていますが、
この人の功績をあまり知らなければ功績を知ってこういう人なのか〜、という感じで、
特にこれといった衝撃のあるものは展示されていません。
ま、普通の博物館、ということで・・。



せっかく関宿まで来たので、
関宿の一番の観光資源である関宿城に行かなければ損。
というわけで、関宿城にも入ってきました。


関宿城入口。
この城は堤防のために高くなった丘のような場所にあるのですが、
周辺がのっぺりとしていて、城が美しく見えるアングルがありません。

その堤防はサイクリングロードになっており、
ここが休憩所として使われることが多いようです。


中は博物館になっていますが、かなり新しい感じです。
城の形をしているだけの建物なので、昔の城を想像して入ると拍子抜けすると思います。

入場料は200円。
博物館はもちろん、城の最上階(4階相当)にあがることができます。


博物館の部分は許可をとらないと撮影できませんので、頂上だけ。
窓には鍵がかかっていて外気は浴びれず。
風景的にも微妙な展望です。


ほぼ北側。

さきほど出てきた地図にあった、利根川と江戸川の分岐場所です。
ちなみにこの博物館は利根川と江戸川の治水をメインに扱っています。
メインの流れが東京湾に流れていたのを、治水上の理由で銚子のほうに変えた、
というのがのが主な内容です。


東方向。川の先は茨城です。


南方向。天気がよいとスカイツリーが見えるとのことですが、
この日は全く見えませんでした。


西側。

高いところからの景色を眺めるという点では、
この物件はあまり期待しないほうがよいかと。

とまあ、こんな感じです。
観光という面では強烈なインパクトがありませんが、
「ちい散歩」のような街歩き、サイクリングするような感じなら結構楽しめる場所ではないかと思います。
あるいは埼玉、茨城へ行く途中でちょっと寄るという感じのスポットとして。
旅行のメインディッシュとするにはいまひとつで、あまりオススメできないかなと思いました。


以上、鈴木貫太郎記念館をお送りしました。
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