File 145 廃村と呪いの大カエデ

千葉にはほとんど存在しない廃村が深い森の中に存在し、
神々しい呪いの樹が共にあるという。
はたしてどのような場所なのか?


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【交通手段】−


2010/12/30訪問

千葉県は全土において交通事情が他の県に比べて良く、
天候も極端に厳しい場所が無いため、「廃村」が発生しにくい環境にあります。

そんな千葉県の山中に、屋敷の跡とともに巨大な「カエデ」の木がある場所があるという。
場所にアテがついたので訪問してみました。


某所から森に入り、しばらく歩いたところ。
写真では乾いたなんでもない道のように見えますが、
川沿いなので、数日雨が降っていなくてもぬかるんでいます。


しばらく歩くと、森の中に道が続いています。


わかりづらいですが、道が開けている方向に進んでいきます。


等間隔で並んでいるスギの木が美しいです。
道がわかりやすいので進んでいきます。


お、廃屋発見。
中を見てみたところ、何もありませんでした。
先に進みます。


靴幅の半分も無い細い丸太で橋のように架けられています。
廃村へのアクセス方法がこの橋とは・・。
折れたり落ちたりしないように、注意して渡ります。


橋から少し進むと、あきらかに人工的な段差があり、
道があります。物件はもうすぐのようです。
そのまま道なりに進むと・・・


墓石がたくさん見えてきました。
こんな山奥にあるのにビックリ。


それほど荒れてはいませんが、手入れされている様子も見られず。


厚くついた苔が長い年月を感じさせます。
年代の近そうな墓石は見当たらず、
ここに入った「最後の人」がどれかも見当がつきません。

墓地があるということは物件がもうすぐのはずなのだが、
墓地から周りを見渡しても見つからず。


写真ではわかりませんが、
この場所は地すべりでできた、谷のような形状になっています。
その谷の底へいったんおりて、また登るような感じで向かいの高台に移ります。
その高さは8mぐらい。
道のようなものはありませんので、登れそうなところを探して登るしかありません。

地すべりの影響か、根が切れた木があっちこっちにあり、
斜面でミサイルのように飛んでくる危険性もありますので、細心の注意を払って進みます。


高台に登りきると・・・



深い森の中に、空から白い光が降りてきている場所がありました。
その光を受けているのは・・呪いの大カエデ!
周辺に落ちていた落ち葉はカエデ特有の手の形をしていましたので、間違いなさそうです。

RPGや神話で言う、世界樹の木とか、ドリアードとかを連想させます。
あまりにも神々しい雰囲気に感動。



周辺は石垣で支えられ、倒れそうで倒れない形が神秘的で美しい。
樹齢は見当がつきませんが、かなりの老木であることは間違いなさそうです。



近くに寄ってみると、改めていびつな造形美に感動。
人の手がはいっていたのははるか昔、
その後は誰の手も借りず、独りで育っていたのですから。



周辺には建造物があったと思われる、基礎のような石が積まれています。
他にも水を貯めるような石の器のようなものがあっちこっちに見られました。
やはりここで生活するには、通常の常識では通用しないようです。



建造物のようなものは、この壊れかけた屋根以外は見当たらず。
ここが廃れた原因の想像ですが、
外から続いていた道が地すべりにより分断され、
外部どころが墓地までのアクセスが困難になったためだと思われます。
私ぐらいなら問題はないとは思いますが、さすがに高齢者となると、
谷のようになってしまったところを登るのは容易ではなさそうですし。



冬ということもあり寒いし、あまり長く居ると暗くなって危険なので、
惜しみながらもこの場を去ることにしました。


人気の無い山奥にあり、
無事に到着したときのワクワク感に見事に応えてくれるという意味では最高の物件だと思います。
カエデの葉が残っている時期に訪れることができればと思いました。

諸事情で場所を教えることはできませんが、
もし場所にアテがついて訪問したいのであれば、
きちんとした装備をした上で、自己責任で訪れるようにしてください。


〜〜〜 後日談 〜〜〜

この物件を観に行ったあと、年を越して1月2日。
県道88号の「しいたけヘアピン」にて軽く転倒しました。
怪我とかは全くありませんでしたが、バイクのステップが折れました。

その後某氏から連絡があったのですが、
この物件周辺は呪われているようで、実害があったそうです。
信じるも信じないも貴方次第・・・

なので「伝説の」→「呪いの」に置き換えておきました。


以上、廃村と呪いの大カエデをお送りしました。
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