File 137 座頭市物語の碑

時代劇の金字塔、「座頭市」。
勝新太郎が演じた盲目の侠客「市」は飯岡の人物だということで、
飯岡の地に記念碑が建てられたという。
はたしてどのようなものなのか?


食彩の宿 いいおか荘
【所在地】千葉県旭市萩園1437
【地図】googleマップ
【HP】食彩の宿 いいおか荘のHP
【交通手段】総武本線飯岡駅から送迎バスあり。


2010/07/31訪問

日本の時代劇映画史に輝く映画といえば、
黒澤明&三船敏郎の映画が思い浮かぶとは思います。
その映画と同じ時期にヒットを飛ばし、
三船敏郎演じる用心棒と共演までしてしまっているキャラクターがいます。
そのキャラクターとは、勝新太郎が演じる「座頭市」。

この「座頭市」の原型となったのは10ページほどの話で、
映画における「座頭市」のキャラクターの設定は、
勝新太郎が演じることを考慮してほとんどが後付されたものであるそうです。

その原型の10ページほどのお話の中に、
「市」という人物が飯岡出身ということが書かれているので、
座頭市=飯岡出身となったわけです。

その事実を記念して今年5月に石碑が作られたわけですが、
時期的に設立に合わせた可能性が高いイベントがあります。
それは、香取慎吾主演の映画「座頭市 THE LAST」が上映されたことです。
案の定、「主演が香取」フラグで興行的には大失敗。

そりゃ勝新太郎にあわせて作られ、自身によって育てられたキャラクターなんだから、
勝新太郎以外が演じること自体ムリがあるのは、誰でもわかると思うんですけどね。
なんで製作者は気がつかなかったんだろう・・。

映画は1ヶ月もたたず、映画館のタイムスケジュールから消滅していきましたが、
ちょうどその時期に、この物件を訪問してきました。


旭の市街地方面から飯岡方面に向かう道路を走っていくと、
途中にこんな看板がありました。
看板はかなり大きく、直線道路しかないこの場所ではかなり目を引きます。
看板に従って走っていきます。


看板どおり1.4キロ走ったところにあったのは・・・
「食彩の宿 いいおか荘」でした。
この周辺にあるみたいだが・・・


敷地の道路沿いを見てみると・・。
さきほどの看板とはまた違ったデザインの石碑があります。


座頭市物語発祥の地とあります。
これが本体じゃないとは思うので、奥に行ってみます。


ん〜?アレですか?


どうやらコレみたいです。
ちなみに隣はプールの入口。
これで・・・全部ですか?


石碑の前面には「座頭市」の元ネタになっている、
10ページほどの話の冒頭が引用されています。
背面はこの石碑を作るために協賛した人の名前が書かれています。
個人情報満載なので画像はありません。

周囲を見回すも、本当にこれだけのようです。


・・・・・


正直言って、最初の看板を見た時点では、
座頭市の実物大銅像ぐらいは期待していて、
最低限でもキャラクターの書かれたオブジェを期待していたのですが・・・。

最初の看板、2つめの立派な石碑、そしてオチがコレの、
過大宣伝ガッカリスポットでした。
ま、座頭市が飯岡出身ということが世の中に知れ渡ればいいのであれば、
この「オチ」も、知的でいいのかなとは思いましたが・・・。


以上、座頭市物語の碑をお送りしました。
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