File 133 紺屋歴史資料室

富浦のなぎさライン沿いに建つ、あまり目立たない博物館。
外見に反して濃度の高い展示物で訪問者を圧倒する。


紺屋歴史資料室
【所在地】千葉県南房総市富浦町多田良以下不明
【地図】googleマップ
【HP】ありません。
【交通手段】JR富浦駅から南方向へ。

2010/09/19訪問

こういうHPをやっていると、バイクを運転している時にちょろちょろ周囲を見て、
何か怪しいものがないか確認しながら走ってしまいます。

今回のスポットはツーリングの際によく通る場所にあり、
2年前ぐらいからみかけており、「今度行ってみよう」と思いながらも、
日曜日のみ開館というのがクセモノでなかなか訪問できずにいました。
この日は翌日が祝日ということもあり、余裕があったため訪問してみました。


ここの場所ですが地図で見ると気がつきそうな場所にあるのですが、
ツーリングやドライブで北から走ってくると、
市街地の直線が続いた後にゆるやかなカーブになっているので、
道に気をとられて存在に気がつかない可能性がある場所だと思います。


建物はこんな感じ。
派手な装飾はなく、落ち着いた雰囲気の博物館のように思われます。


御案内。
重要なのは、日曜日のみ公開ということ。
あとは古いものがいろいろ置いてあるということ。




入ってみると、ドンキホーテ並の圧迫陳列の山でビックリ。
入口すぐのところにはお金を入れるところがあり、
高校生迄と、老人は無料、その他はお気持ちとして100円ということになっていました。

とりあえず写真の許可もあるため「ごめんくださ〜い」と叫ぶと、
上の階から老人が降りてきました。
ここの館長、小林栄一氏でした。
簡単に説明すると、先祖が紺屋だった小林氏のコレクションを一般公開している場所、ということでした。
写真は撮影NGだったので、画像はありません。

こういう博物館モノに興味があることを少しお話すると、
小林氏に館内の展示物について、終始熱心に説明していただけました。

とりあえず注目の展示物をいくつか。

入口すぐのところには、クジラの珍宝がバーンと陳列。
しかも、日本一大きいクジラのブツですよ?もちろん勃たせた形で。

里見発見伝関連コレクションコーナーには、
里見八犬伝発表当時の108巻分の書籍がありました。もちろんホンモノです。
その他、里見八犬伝の登場人物の浮世絵等もありました。

そしていちばん自慢していたのが、先祖が作った「萬祝」という染物。
「萬祝」とは、漁村で大漁を祝うための晴れ着として作られた和服です。
これをなんでも鑑定団に出したところ、
自己評価10万円のところを、鑑定団は60万円をつけたとのこと。
そのときに金額を書いた板も一緒に展示されていました。

他には・・・
御神輿の本体、鎧、刀剣、銃器、陶器、虫籠、アンティークなおもちゃ、
戦時の写真や書物、地図、大漁旗、看板、甕等。
とにかくものすごい量が所狭しと置かれています。

この日は暑く、室内は空調が効いていないので、すぐ汗だくになってしまい、
それほど広くない館内なのに、じっくり全部見る前にギブアップしてしまいました。
入場料金は安いので、涼しくなったらまた訪れてみようかなと思いました。

こんな感じの場所でした。
上に挙げた陳列物に興味があれば、観ておいて絶対に損はしません。
小林氏のお客さんにコレクションを見せてあげたい!という熱心な姿勢もあり、
100円は超バーゲンプライズだと思います。

日曜日限定という縛りがあるながらも、レベルの高い、穴場の博物館だと思いました。

以上、紺屋歴史資料室をお送りしました。
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