File 119 光福寺磨崖仏

茂原の交通量が多い道路の近くにひっそりと建つ光福寺。
お寺の裏側にある洞窟には3体の磨崖仏が彫られているという。
はたしてどのようなものなのか?


光福寺
【所在地】千葉県茂原市腰当1328
【地図】googleマップ
【HP】ありません。
【交通手段】車かバイクで。公共交通は結構つらいです。

2010/06/12訪問

茂原という街は市外、特に千葉市などの人口密集地帯の人にとって、
県南、県東へドライブする際の通過点というイメージが大きいと思います。
歴史的にも空軍基地があったということもあり、
茂原の市街地は3車線道路となっており、都市圏としては比較的混みにくい道路になっています。
その道路から横道に入ってしまうと、急に人気がない、閑静な住宅街になっているパターンが多いです。

今回のスポットは、その閑静な住宅街にある光福寺です。

ここの場所ですが、初めて行くと非常にわかりづらい場所にあるので、
「ベイシア電器」を目印にするのがよいかと思います。




ベイシア電器から道路をはさんで向かいにあるあたりの、
住宅密集地をしらみつぶしに回ってみたところ到着できました。
ここが光福寺です。



進むと山門と看板があります。



看板にはこのお寺にある、「磨崖仏」について記述されています。
写真が無いってことは入ってのお楽しみということころかな・・。



階段のほうをのぼってみると墓地で、結構高いところまであがれます。
奥のほうにベイシア電器が見えます。



本堂。住職が出てきたので、「磨崖仏」についてお話すると、
懐中電灯はお持ちですか?と聞かれる。
ひとまずはどれぐらいの暗さか見てみることに。



入口。
たてつけの悪いドアを住職に無理やりひらいてもらい、中に入ります。



・・・すげえ真っ暗。
ドアからすぐのところにある1体目を見ることすらままなりません。

そこでベイシア電器の出番です。
懐中電灯を買ってきます。



300円相当(本体180円、電池120円)の懐中電灯を購入し、再度アタック。
捜索が終わったあとに某氏に指摘されたのですが、
頭につけるタイプのライトのほうが使いやすいかもしれません。


一応動画を作成しましたので、この後の写真をみるより、
先に動画を見ていただいたほうがよいかと思います。




光福寺磨崖仏の洞窟(WMV 15MB)









上の動画では明るいように見えますが、実際はかなり暗いです。
ここは入口すぐのところの祠。



以前はライトアップされていたようで配線がありますが、
断線か何かでやめてしまったようです。







写真撮影の時は当然フラッシュを使っていますので、これだけ鮮明に撮れていますが、
実際は懐中電灯を使っても、これほどリアルに見ることは難しいです。

ここにある3体の磨崖仏ですが、上から、

弁才天
薬師如来
娑竭羅竜王像(しゃからりゅうおうぞう)

となっています。
娑竭羅竜王像のところには網がかかっていたのでこんな写真になっていますが、
他のは網がかかっていません。
というのは、網がはがされて落書きされるイタズラがあったそうです。
それ以降、ライトアップをやめてしまったようです。
こういうものに落書きする発想をする人が信じられないですね・・。

磨崖仏の種類はさまざまですが、
たいがいが風化して人の形をしているのがようやくわかる程度のものが多いですが、
ここの磨崖仏はやや大きめで輪郭がくっきりしており、保存状態が良いことがわかります。

このスポットの面白さは磨崖仏を見るために洞窟を探検する、
そういうシチュエーションを楽しめるところかなと。
それほど広くはないし、虫はそれほど居なかったので、ライトさえあれば誰でも楽しめます。
交通面に難がありますが、それを除けば行って損はしない、オススメスポットだと思いました。

以上、光福寺磨崖仏をお送りしました。
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