File 113 銚子カメラ博物館

老舗の洋菓子店の先代社長が収集したカメラ約3000点を、
食品工場上階のスペースを使って展示している。
「まぎれもなく日本一の規模」という評判は果たして本当なのか?


銚子カメラ博物館
【所在地】千葉県銚子市清川町2−1122
【地図】googleマップ
【HP】ありません。
【交通手段】JR銚子駅から徒歩500mぐらい。

2010/05/02訪問

このHPの運営に関して、応援やお褒めのメールをいくつかいただいております。
この場で改めてお礼申し上げます。ありがとうございます。

そのメールを送っていただいた方の1人が銚子にお住まいで、
こういうものが出来たので訪問しました、
という話題があり、私も早速訪問することにしました。

その物件の名前は「銚子カメラ博物館」。
2010年3月27日オープンと、訪問時は1ヶ月ちょいしか経っていない、
かなり新しい物件です。


JR銚子駅から南西方向の道路を歩いていくと、
パン屋さんの建物と一緒に、銚子カメラ博物館があります。

カメラ博物館の入口には、入館するのであれば、
パン屋さんのほうに声をかけてください、というようなことが書いてあります。

パン屋さんのほうに行こうとすると、ドアが開いて先客が出て行ったので、
そのまま入ることにしました。


入口すぐは階段になっており、登っていくと、
黒い暗幕で囲まれている空間に出ます。
そこにはガイドのような形で案内していただける方がおり、
記帳すると、館内を一緒に回っていただけるみたいなので、従います。
入館料は無料です。

入口すぐに貼りだされている新聞には
「ギネスブックもの!」
「まぎれもなく日本一!」という見出しとともに、この博物館が紹介されています。


ここは銚子でも有名な洋菓子店「山口製菓舗」の敷地内で、
今は亡き先代社長が集めたというコレクションだそうです。
その数、なんと3000個。
この建物の1Fにあたる工場を新築するついでに、
銚子市の観光事業を応援する形で、博物館にしたということです。




出来たての博物館ということもあり、あまり画像を出すのは悪いので、
博物館内の画像は1つだけにしておきます。
この画像は5部屋つながっているうちの1つです。

1部屋目は明治時代の骨董品レベルの超大判のカメラの展示、
2部屋目は大正時代の蛇腹の中判カメラが約100台、
3部屋目のこの部屋は、昭和、平成世代の新しい蛇腹カメラ、フイルムカメラ、二眼レフ等、
おそらく1000台は行くぐらい、大量展示されています。
4部屋目はある映画で使われたカメラ。
5部屋目は絵画の展示スペース。

前半2部屋だけでも展示されているものの価値はかなり高く、
なんでも鑑定団で合計1億円とかというレベル。
3つめの部屋は、もう数だけで圧倒されます。
私も使ったことがあるカメラもあるぐらい、比較的手に入りやすいものもありますが、
ほとんどのカメラの状態が新品同様。難ありや、サビがあるものを探すのが難しいです。
4つめは見てのお楽しみ、最後の部屋はまあ、休憩スペースかなと。

感想としては、コレクションのレベルとしてはかなり高いです。
新聞に「ギネスブックもの!」なんて出ていますが、誇張ではありません。

ただ、残念な点があります。
それは、物を置いているだけで説明文が無いので、
素人には何がすごいのかサッパリわからないのです。
おそらく日本製か、外国製かすらわからないと思います。

たとえば時代的にこの世代のカメラです、とか、
メーカー名や型番、レンズやフィルムサイズを展示物近くにポップで書いておけば、
もっともらしく見えると思うのですが・・。
究極はどれか1台だけでもいいから、蛇腹カメラを覗いたり使わせてほしいかなと。
このあたりの「展示物の見せ方」は今後に期待。
フィルム世代のカメラのことを知っているのであれば超オススメですが、
反面、知らない人には面白くない場所かなと思いました。

タダで見せてもらってそのまま帰るのは悪いので、
隣のパン屋で食事することにします。

店内はこんな感じです。


飲み物はパックのほうを買った後に気がついたのですが、
パンを買ったお客さんのみ、店内にある自販機で60円で飲めるのですが、
その張り紙に気づかずに、買ってしまいました。
値段はというと、パン屋の常識的な値段で買いやすいです。
マドレーヌはこの店の昔からの売りということで、ついでに食べてみました。
いずれもおいしゅうございました。

以上、銚子カメラ博物館をお送りしました。
>>Return