File 112 仏国土観音

勝浦の山中にある、比較的新しい宗教的空間。
整然と並ぶ大量の観音像は圧巻。


仏国土観音
【所在地】千葉県勝浦市串浜1589−3
【地図】googleマップ
【HP】仏国土をつくろう会のHP
【交通手段】車かバイクでどうぞ。

2010/04/25訪問

本日は快晴。
あと数週間後に新しいバイクが手に入る予定なので、
今乗っているバイクにのる時も気合が入りまくりです。

本日のレポは以前紹介した「花野辺の里」のすぐ近くにあるのですが、
国道297号から看板がほとんど見えないため、隠れたスポットとなってしまっています。
その看板の先に、怪しい空間が広がっていることを、
この道路を通る人の殆どが知らないと思うと残念です。
それではレポします。


国道297の勝浦中心街に近い山中に、花野辺の里があります。
その花野辺の里から200mぐらい南下すると分かれ道があります。
その分かれ道を進んでいくと、このような看板が見えてきます。


道なりにすすむと高台への砂利道が続いています。
旗が出ているあたりから左側に駐車場がありますので、そこにバイクを停めます。


そこから旗の方向に歩いていくと・・。
壮大な景観が。


同じような形の観音様が、道沿いにびっしり並んでいます。

観音様の脇には番号が書いてある石碑があります。
最初と終わりの番号を見る限り、100体あるようです。


驚くべきは、全ての観音様に新しい花が挿してあります。
100体分の花を挿したということでしょうか・・。


観音様はほとんど同じような形ですが、
よく見ると、布のしわの寄りや、指、顔がほんの少しだけ違います。
ということは、1体ずつ手作りということになります。


異様な道を歩いていくと、先に何か見えます。


そこにはひときわ大きい観音様がたっていました。
周辺には巨大な石碑その他、いろいろなものが置いてあります。


駐車場の手前に社務所のような建物がありましたが、
それ以外にお寺で言う本堂のようなものはありません。
1000円の商品がどのようなものか見ようかと思いましたが、ありませんでした。


そしてガラス張りの何か。
覗いてみると・・・。


なにやら遺跡の名前のようなものが書かれ、
その下の小分けされた箱にはそれの石、土が入っています。


隣も同じ。
どうやら宗教的聖地の砂のコレクションのようなものらしいです。


その石砂コレクション箱の隣にあったのが「慈母観音」。
遠めに見ると赤子を抱いた母という、普通のモチーフのようですが・・・。


よくみると・・。

子供が両手で乳首をつまんでおもちゃにしています。
よくこのデザインでOKをだすなあ・・。


そして「仏国土観音」。
大きさはだいたい7〜8mぐらい。

そもそも「仏国土」という思想は何なのか。
近くの石碑を見てみるといろいろ書いてありますが、要約すると、

「人類みな助け合って仲良くすりゃ平和になりますよ!」

ということ。当たり前ですがな。

ちなみにこの観音様を作った人は、お坊さんでもなんでもなく、
定年退職した全農の従業員だそうで、
大きい観音様は平成12年に作られたようです。
その周りを彩る、他のいろいろな観音様や展示物、建造物は、
平成17年頃にたくさん作られているようです。



そして数ある石碑の1つ。
懐かしい事件を称える石碑があります。
いろいろと賛否両論あった事件ですが、
私的には当然、お亡くなりになった2人の行動には惜しみない拍手を送りたいですが、
同時に「自分の命はもっと大事にしろ」と言いたいです。
助けたくなるのもわかりますが、勇気と無謀は別のものですから・・。



とまあ、こんな感じの場所です。
写真の雰囲気でわかると思いますが、実際に現地でみてみると、
道沿いに規則正しく並んだ観音様には圧倒されます。

お近くにお寄りの際は、
ぜひともこの怪しい空間を体験していただきたいと思います。
ひさびさにB級臭が香る、オススメのスポットです。

以上、仏国土観音をお送りしました。
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