File 110 鉈切洞穴

大昔の水位の上昇で、自然にできた洞穴。
縄文時代の道具が発見されたり、古墳時代のお墓の跡もあり、
そして現在は神社として信仰をあつめている。


鉈切洞穴
【所在地】千葉県館山市浜田125−36
【地図】googleマップ
【HP】ありません。
【交通手段】できれば車かバイク。館山からバスで行けますが、本数が少ないです。

2010/04/10訪問

この日は八千代の自宅を出たときは快晴だったのだが、
目的地の館山に到着したとたん、雨模様。
小雨の中を走りぬけて到着したのは、鉈切洞穴。
この洞窟は時代によって使われ方が違うという、珍しい場所になります。
早速レポします。


館山の市街地から洲崎灯台に向かう道の途中に、
こんな看板が出ている場所があります。


看板のたもとに近づくと、こんな感じになっています。


バイクなら余裕ですが、4輪はこの狭い鳥居をくぐらないと駐車場に行けないっぽいです。
ムダにスリルが味わえます。


ちょっと進むと、ここにある文化財の紹介がありました。
鰐口(寺社の賽銭箱の上にある、鳴らすヤツですね)と、
祭事に使われている、平安時代の船、独木舟(まるきぶね)だそうです。
現物はこの先にあるっぽいです。


もう1個鳥居があったのでくぐります。
なかなか美しい森です。


しばらく進むと、立て札があるので見てみます。


「鉈砥ぎ石」だそうです。
神様が鉈を砥いでそのまま試し割りしたみたいです。
パックリいってますね。


先に進むと、神社が見えてきました。


神社がある空間はこんな感じになっています。


上の写真の右の建物。
どうやら、さきほど出てきた文化財がしまってある模様。
南京錠がかかっており、全く中が見えません。残念。


そして目的の鉈切神社。
一見、普通の神社に見えます。


入口の格子から中を覗いてみると、こんな感じになっています。
中に何やら祭られているものがあります。
これではわかりにくいので・・・


神社の脇のほうをに隙間がありますので、そこに進んでみます。


こちらも格子があり、入れないようになっています。
隙間から中を見ると・・・。


こんな感じになっています。
写真は雰囲気がわかりやすいように、神社左側の格子から撮っています。


説明。

この洞窟は奥行きが36mあるそうですが、
だいぶ手前にこの本堂がたっており、この先の状態がどうなっているかわかりません。
この洞窟では縄文時代の道具がみつかっており、
さらに古墳時代の墓の跡があったそうです。
縄文時代、古墳時代、そしてこの神社を作った人が、
違う時代に偶然この場を見つけ、時代にあわせた用途で使っているわけです。

今私たちが普通に生活している土地は、
昔の人たちも同じ場所で生活をしていた可能性があります。
しかしそれを想像しようとしても、なかなかイメージが思い浮かびません。

そういう意味でこの場所は、それぞれの時代の記憶を残しており、
太古のロマンを感じさせる洞穴だと思います。
変わった雰囲気の神社を見てみたいならオススメ物件かなと思います。

以上、鉈切洞穴をお送りしました。
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