File 109 手力雄(タヂカラオ)神社

八百万の神の1人、手力雄を祭っている神社。
千葉の神社では最もオーラがある、管理人イチ押しの物件。


手力雄神社
【所在地】千葉県館山市大井1129
【地図】googleマップ
【HP】ありません。
【交通手段】バイク推奨。車はとめるところが周囲にありません。

2010/04/10訪問

本日は千葉の南部に新しく開通した道、「安房グリーンライン」を走ってきました。
終点が野島崎周辺なのは知っていましたが、始点がどのあたりかよくわかっていませんでした。
野島崎からグリーンラインに入って走りぬけると、128号のちょうど真ん中あたりに出ました。

そこで昔を思い出す。
免許取りたての頃に漠然と館山周辺を走って、
かたっぱしから南房総の神社に入って楽しんでいた頃、
一番印象に残ったのが今回紹介する手力雄神社でした。

安房グリーンラインの北側始点は、
内房線九重駅からすぐの、踏み切りがある交差点からになります。
物件はそこから128号を東に少し走っただけのところにあります。

寄らない理由は全くないので、自然と入口までバイクを走らせていました。


128号からみえる看板はこんな感じ。
この看板しか案内が無いため参拝客が少なく、
神社が今のような状態になっている、とも言えますが・・・。


走っていくと最初に見える神社は恵比寿神社だそうですが、スルーします。
つきあたりに二又の道があり、左側のところにコーンがたっていますが、
そこが入口になります。


こんな感じの階段が待っています。
車は周辺にとめられないぐらい道が狭いので、
車を道の真ん中に停める度胸がなければ、
バイクで来てギリギリに寄せて停めるのがよいと思います。


定。
他ではあまり見ないので、インパクトがあります。


鳥居周辺から、ただならぬオーラが漂っています。
写真では空気が伝えられないのが残念です。


地面には苔がびっしり。
両脇に見える木は、写真だと普通に見えますが、
むちゃくちゃデカイ木ばかりです。

参拝客の少なさと、歴史がなければここまでならないものです。


拝殿の前まできました。本殿はこの先です。
苔、整然とした境内構成。空気がヤバイです。


本殿の説明。1584年に里見家が改築したとのことで、
おおもとは紀元前660年からあったそうです。

つまり・・。2670年前に作られたものです。
誰も信じないとは思いますが・・。


写真を撮るとき、自分の目で「オッ」と思った風景を撮りたくなるわけですが、
この神社の場合、全部を写真に収めたくなります。
1つ1つの風景が絵になり、写真を撮るなら超オススメです。


後から作られたと思われる拝殿。
拝殿でもかなり古く、戦前レベル建物ではないかと思われます。


中はこんな感じ。

そのままあがって、奥の扉を開いてみます。






すると・・・



鮮やかな色の扉が現れました。
こちらが本殿になります。
この中に手力雄大明神が封印されるような、そんな感じです。
明るい写真になってしまいましたが、実際はかなり暗いです。
まさに「女神転生」というゲーム中での、何かが封印された祠という雰囲気です。


わかりにくいので、横から本殿の姿を。
屋根の形、バランス、色が非常に美しいです。
歴史と風格、そして参拝客がすくないがゆえに生まれた廃的な空気。
それがすべてあわさって、神的な雰囲気が境内に充満しています。
この雰囲気は人口密集地帯の寺社ではとても味わえません。



以前訪れてから、計算すると8年の年月が経っていましたが、
雰囲気は全く変わっておらず、美しい場所のままでした。
安房グリーンラインが出来たお陰で、九重駅周辺は活性化すると思いますが、
周辺を訪れの際は、この寺社も訪れてみてはいかがでしょうか?
「神様の居そうな雰囲気のある神社」というのはそうあるものじゃありません。
ぜひとも訪れてみてほしい物件だと思います。

以上、手力雄神社をお送りしました。
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