File 107 山室姫塚古墳

山武市松尾町の山奥に、円形としては千葉でもっとも大きい古墳があるという。
しかも発掘調査等が行われておらず、人の手が入っていないという。
果たしてどのようなものなのか?


山室姫塚古墳
【所在地】千葉県山武市松尾町山室以下不明
【地図】googleマップ
※航空写真モードで見ると、森の形が円形になっています。
【HP】ありません。
【交通手段】車かバイクで。公共交通の利用は難しいです。

2010/04/03訪問

ここ数週間の週末は強風の日が続き、スポット捜索には大変厳しい天候が続いていましたが、
本日は桜も咲き乱れ、ようやく春らしい天候となりました。
そこでバイクを出してあることをしてきたわけですが、それは後日UPするのレポにて紹介させていただきます。
その途中に山武市の松尾あたりを走行していたわけですが、面白そうなところがあったので、
それをレポさせていただきます。


今回の物件は古墳ということですが、
千葉の古墳といえば「芝山古墳群」が有名ですが、
その芝山古墳群は、発掘調査が行われた古墳のみが認定されているようで、
調査が行われていないこの古墳は、それに含まれていないようです。
ま、調査してみたら偽古墳だった、ということもありえるかもしれないですからね。



県道112号を松尾駅方面に向かって走っていく途中、このような看板があります。


そのまま道を進んでいくと、森の中への道へ誘導する看板があります。


道を進んでいくと、墓地やら畑やら見えてきます。


しばらく進むと、また看板があり、
その看板が示す方向を見てみると・・。


ビニールハウスと休耕中の畑の間の先に看板が見えます。


近づいてみると、少し整備されている空間があり、
看板にはここが古墳だという説明が書かれています。


ここの説明。
円墳としては千葉最大級、調査は行われていないとのこt。


空き地になっているとこへ歩いていきますと・・
奥の森に古墳らしきものが見えます。


おわかりでしょうか。
木の隙間から見える地形が山のようになっています。
これが山室姫塚古墳になります。


整備されている場所で整備された古墳を見ると、
公園にある噴水を見ているような感覚でつまらないですが、
これは未開発なので存在感がハンパでないです。
山奥にあるから雰囲気も一緒に保存された、そんな感じです。


大昔(1300年ぐらい前)の人が作った斜面。
木の等間隔な配置と、なめらかな感じが神秘的です。


古墳の頂上から見下ろしてみます。
頂上とは言っても何かあるわけではないのですが、
やはり日本の古墳は登れるのだから、登っておかないと。



実は同じ松尾町の市街地の中に、これと同じ指定史跡扱いの「大堤権現塚古墳」があります。
残念ながら、古墳の一部に「箱根神社」が建っているために景観が損なわれていますが、
横から見ると前方後円墳の形をしているというのがよくわかります。
普通の古墳がみたいのであれば、「大堤権現塚古墳」を見たほうが幸せになれると思います。
もしくは周辺が古墳見学のためにきっちり整備されている、芝山古墳群をオススメします。

古墳というのは本来お墓にあたるわけですし、
この物件は本来あるべき場所にある、というような状態が良いと思います。
このまま永遠に調査が行われずに、この雰囲気をいつまでも保ち続けてほしいものです。

以上、山室姫塚古墳をお送りいたしました。

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