File 105 千葉高架水槽

千葉市の住宅街を見下ろすようにそびえ立つ建造物は、
千葉県で初めて土木遺産に指定され、今もなお現役の高架水槽である。


千葉高架水槽
【所在地】千葉市中央区矢作町670誉田給水場千葉分場内
【地図】googleマップ
【HP】千葉県水道局のHP
【交通手段】周辺に車を停める場所が無く、バイク、自転車、もしくはバスを使っての徒歩ぐらいしかありません。

2010/03/13訪問

今日はいわゆる「春一番」が吹き荒れる、快晴に強風という天気。
遠出は危険なため、比較的近い場所にある「千葉高架水槽」を見てきました。
この千葉高架水槽は、単純に他で見ない美しい形であるということが理由で、
千葉県で初めて土木遺産に認定された物件です。
しかし、この物件は気軽に近づいて眺められる物件ではありませんでした。
それではレポします。


東千葉駅あたりから、青葉の森公園に行くときに必ず通る道です。
この先は丘陵地になっており、それを通過するためのトンネルがあります。
その丘陵地の上に今回の物件、千葉高架水槽がそびえ立っています。

周辺のたくさんの家庭に水を送るということで、
やはり高い場所に無くてはそれなりの水流が得られないということなんでしょうか。


前述のトンネルから横に続く歩道。
ご覧のように階段に直接パイプが設置されています。
おそらくこの先に物件があるわけですが、立ち入り禁止となっています。
他の入口を探します。


しばらく進むと、正門らしき場所が見えてきました。
しかし、施錠されています。


どうやら入れないようです。
正門から気軽に入って、気軽に眺められる物件ではないということです。


他の抜け道探し。
周辺をごにょごにょ・・・。


階段を下ります。


合法的に門の裏に出ました。


物件に向かって歩いていきます。
しかし・・・。


もう1個門がありました。もちろん施錠され、立ち入り禁止。
監視カメラもたくさんあるので、アレするのは無理です。

ここはあきらめて、他を探します。


近くにあるのに近寄れない。もどかしいです。


そのまま180度回りこむような感じで走り、
住宅街の細い道を抜けていくと・・・。




さっきよりマシな場所に出ました。
周囲を見る限り、これが合法的で一番近づけるポイントのようです。
でも木がジャマ。


ちょっと歩いて墓地の中をぬけると、そこそこな鑑賞ポイントに。


これが千葉高架水槽です。
建物は5階建て、12面の多角形で構成されており、
柵の下の部分の段差が古代ギリシャ建築風だということです。
昭和12年ということなので、約70年前の建物です。
こうして遠くから見ても美しいです。
できれば敷地内で正面でじっくり眺めてみたいものです。

ここまでレポしましたが、
実は来週末締め切りでこの場所に入れる見学会を実施しています。
この件は以前から知っておりましたが、見学会の日は残念ながら用事が入っておりまして、断念しました。
そのため、本日レポの通りの現地捜索活動を行いましたが、
ご覧のとおり、良いアングルで見ることは難しいと思います。
この物件を訪問する際は、普通に見学できるイベントに参加したほうがよいと思います。
千葉県水道局主催の千葉高架水槽見学会のご案内

以上、千葉高架水槽をお送りいたしました。

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