2010/02/27訪問
2009年の12月初旬に土木学会の「土木遺産」に新たに認定されたものの発表がありました。
その中に、保田駅すぐ近くにあるらしい「汐止橋」が認定されました。
そのニュースを見て訪問しようと考えていたわけですが、問題がありました。
それは何かというと、この橋のある場所の情報が、ネット上でほとんど無いのである。
唯一の超ヒントっぽかった「127号と長狭街道を結ぶ」ああだこうだという説明がありましたが、
今日実際に行ってみると、それは間違っていることがわかるというとんでもない状態でした。
結局、ヒントは役にたたず、現地をあっちこっち歩き回って発見するに至りました。
それではレポします。
汐止橋が近くにあるという、保田駅に到着。
駅前に観光案内所があったので、とりあえず聞いてみようと思ったのですが、
入口に鍵がかかっていて入れず。
しょうがないので保田駅の駅員さんに単刀直入に「汐止橋はどこですか?」と聞いてみると
「それっぽい橋は駅から南に行って信号を〜」という案内をされたので、そっちの方向に行ってみます。
歩いていくと、保田神社なるものがあったので、ついでに入ってみます。
南房総でよく観られる様式の神社です。
神社の境内に、怪しい石碑が。
むずかしくてわからない文で書かれていましたが、帝國〜なんて書いてありましたので、
おそらく弾頭を意識したデザインの記念碑ではないかと思われます。
さらに神社の裏。
日露戦争やら戦争関係の石碑があります。
その中の1つに・・・。
この保田の町は、空挺レンジャー部隊発祥の地だそうです。
教育に良い=禁欲ってことかなあ・・・。
この保田神社周辺をしばらく捜索してみましたが、
B級スポット捜索してきた経験から生まれた勘が、「こちらの方角は探しても無駄」
と感じたので、駅に戻り、今度は北側に歩いてみます。
線路沿いに北側に歩いていきます。
しばらく歩いていくと、車両通行止めの道につきあたります。
さらに進みます。
線路の下をくぐって川沿いに歩いていくと、ありそうな雰囲気がしてきました。
こちらのようです。
到着。これが汐止橋のようです。
汐止と書かれています。
上から見ると何の変哲もない橋に見えますが、横から見ると・・・。
年季が入った作りになっています。
土木技術が高い理由がよくわかるポイントの1つとして、
左右の足部分の石垣の目を見ると、地面に対して水平になっていないことがわかります。
中央の円のアーチ部分にそそぎこむように組まれています。
これはかなり技術がないとできないそうです。
橋の横に下に降りられそうな道があったので降ります。
結構泥んこになりますし、地盤がわるいので川に落ちるかもしれません。自己責任で。
下から見上げたところ。
左右の足からナナメに積んでいるわけですが、
これほど美しい円になっているのが不思議です。
見上げてみる。石垣の並びだけでも美しいです。
土木遺産に認定されたのも納得。
橋の脇にはロープ張りの柵が広範囲に張られていました。
おそらく土木遺産に認定されたために、橋をみるときの転落防止用柵、
例の土木遺産認定プレートを置く場所、駐車場なんかを作ろうと考えているのかもしれません。
保田といえば海水浴場、「ばんや」と「夢のカレー」が有名で、
その裏ではひっそりとこういうものがあるわけで、意外に侮れない町です。
損はしないと思いますので、お近くにお寄りの際は一目見てはいかがでしょうか?
以上、汐止橋をお送りいたしました。
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