File 101 小又井観音

千葉の奥地にある資源リサイクル場の先に、
平安時代に作られた、人の大きさほどの観音様が鎮座されているという。
はたしてどのようなものなのか?

小又井観音
【所在地】千葉県いすみ市小又井195
【地図】googleマップ
【HP】ありません。
【交通手段】バイク、車で。

2010/02/13訪問

今回の目的地は、小又井観音という場所です。
本日は雪と雨が入り交じる、千葉としてはかなり寒い天気。
この物件がある場所はもともと人通りの少ない地域なので、
天気もあいまって廃村のような雰囲気でした。
ビビリとか、心霊系がダメな人には向いていないかもしれません。
それではレポします。



茂原市街地から県道85号を南下していき、
トンネルを抜けた後あたりに、この写真のような空間があります。
この先の施設のために、大きいトラックがうまく回せるようにしているのかもしれません。


道なりに進んでいきます。


すると突き当たりに施設があります。


この施設は「いすみクリーンセンター」のようです。
この門の手前に、観音様参拝客用の駐車場が用意されています。


正門右のほうに、参拝用の入口がありますので、そこから入ります。


普通に「いすみクリーンセンター」の敷地内を歩いていきます。


缶のスクラップが積み重なっているところの脇に道があります。
ここが小又井観音への参道となります。参道って言っていいのかなこれ・・・。


ここの説明。
小又井観音は高さ約170cmと、ほぼ人間サイズという大きさです。
像の特徴や工法から、平安時代のものと考えられているそうです。

参道を進んでいきます。


いきなり急角度の階段が待ち受けています。
一応、この写真は水平に構えて撮影してます。


階段が絶えずに上のほうに向かって続いています。


え〜 まだあるの・・・・


息があがってきたところで、なにやら建物が見えてきました。


周辺の木々、石段の苔の付き具合といい、
雨が降っていたこともあり、神秘的な雰囲気が感じられます。
ともかく、ここが今回の目的地です。


小又井観音と書かれた額を掲げた建物。
貴重な文化財ということで、厳重にガードされています。
早速穴から見てみます。


窓の中は真っ暗ですが、
扉の右側にスイッチがあり、それを押すことにより中の照明がついて見えるようになります。
ただし、押している間しか点灯しないので、中を見るのは一苦労です。
ここは裏技を使ってクリアします。


ボタンを押したときに覗いてみると、こんな感じです。


それにしても格子が邪魔すぎ。
ちょうど顔のところに格子があるなんて、昔の日活ロマンポルノですか?
がんばれば覗く角度次第でご尊顔を拝めますので、見たい方は現地までどうぞ。

ちなみにこの小又井観音、
別名は「木造十一面観音立像」と言い、
いすみ市にある仏像等では一番古いものだそうです。


他の建物を見てみると・・。
鐘楼には鐘がなかったりして、よい感じに朽ちています。


あたりを歩いてみたところ、
小又井観音様がいた堂のすぐ後ろにお寺がありました。


新しいのか古いのかよくわかりませんが、
床板はギシギシ言って結構ヤバイです。


こんなのが落ちていました。
やばいだろコレ・・・。


格子の先は真っ暗ですが、何かあるようなので、
デジカメを隙間から入れて撮影してみます。


ぬぉっ!


うわぁ・・・。


うぎゃぁあ!怖えぇえええええ!


置いてある物からして、この「いすみクリーンセンター」ができる前は、
ちゃんとしたお寺として機能していたのではないかと思います。
墓石とかがどこにも無かったので、クリーンセンターの敷地が墓地だった可能性もあります。
資源リサイクル場を抜ける参道と、歴史のある観音様という変な組み合わせが印象的なこのスポット、
ぜひあなたもひと目見てみてはいかがでしょうか?

以上、小又井観音をお送りいたしました。
>>Return