File 099 沢の里山

香取市と成田市の市境近くに、個人で作ったと思われる建造物群がある。
ところどころに時間をかけて手作りしてきたのが感じられ、
個人で新名所を作ろうとしている苦労の跡がうかがえる。

沢の里山
【所在地】千葉県香取市沢以下不明
【地図】googleマップ
【HP】ありません。
【交通手段】バイク、車で。入口の角度的に香取市方面からの左折は無理です。成田市側から右折で。

2010/01/30訪問

本日のスポットは、以前に「E隣の怪屋敷」のネタを提供していただいたこともある、
千葉県北東部のB級スポットハンターである草刈軍曹氏(仮名)に案内していただけました。
今回のスポットはさすがに地元民だからこその発見で、
おそらく今回教えていただけなければ、一生見ることは無かったと思います。改めて御礼申し上げます。
それではレポします。


成田市街地から県道44号に入り、香取市に入るあたりまで進んでいくと、
右手に「諸病平癒の霊泉」と書かれた看板があります。


看板のすぐ隣には比較的新しい案内板があり、
道路の下のほうの田畑のほうに続いていますので、降りてすすみます。
なお、香取市方面から左折でここに入るのは角度的に無理ですので、
成田市側から右折で入るようにしてください。


森の中に田畑が広がる中を進むと、また新しい案内板があり、
沢の里山と、中白清水と書かれた看板があります。
とりあえずは水のほうを見てみます。


看板の場所から田畑を越えて進むと、水汲み用の道具が揃っている場所につきます。
どうやらこれが「諸病平癒の霊泉」である、中白清水のようです。


中央には結構年季の入った観音様が安置されており、
この場所は昔から伝わっている場所であることがうかがえます。


ここから水が沸いているみたいですので、すくいとって味見してみます。

うーむ。よくわからん。水は水だもん・・・。
冬ということもあるので、夏に来てみると冷たい水が飲めてうまいのではないかと思います。

次はメインである「沢の里山」に行ってみます。


さきほどの看板の場所から200mほど走っていくと、
山の中に続く階段がたくさんある場所に出てきます。


入口は複数あるのですが、
この看板があるところが入口のようなので、ここから登ってみます。


写真だとわかりづらいですが、登山者のための道などがつくられていて、
それに沿って禁煙やら、山の野草の看板やらがあります。


湿地帯、里庭とあります。

湿地帯を見てみます。


と思ったら本当に湿地帯。
この場所以外は水がたまっていないので、
意図的に湿地帯っぽくなるようにつくってあるようです。
水場手前に足を踏み込むと、ずぼっと足がめり込みました。
この先に足を入れるほど馬鹿ではないので、戻って順路通りに進みます。


順路通りに進むと頂上への道が表示されるのですが、
順路通りに行くか、写真の通り「男坂」を登っていくかの2択になります。
順路通りに行くとゆるい道、この男坂はきつい道ってことですね。

でもぶっちゃけ、体力が無くても登れます。


頂上到着。
奥のほうに現地点より高い場所がありそうなのですが、
そこは突っ込まないことにします。


頂上からの景色。
わかりづらいですが、木の位置が等間隔なことからわかるように、
見えるところにはほとんど手が入っていることがわかります。


なにげなく植えられた木には、ホームセンターのタグがついています。
自腹で植木を買って、あっちこっちに植えているようです。
趣味の範囲内だとしても、普通の山に植えることなんてなかなかできることじゃないと思います。


せせらぎ沢の音とあります。


奥にも田畑があり、その脇を流れてくる水で
ジャバジャバと音がでるようになっていました。
土木関係を知らない人がこれをやると、あっちこっちが水浸しになってうまくいかないとは思うのですが、
この物件は意図したところに水路ができていたりして、なかなかうまく出来ています。
ある程度土木の知識を持っている人が作っていることがわかります。


こちらが「里庭」のようです。
何かを祭っている祭壇があり、その中にちっこい観音様がおられるようです。
作っている人には申し訳ないですが、霊的な雰囲気が全く感じられません。


「健康と長寿の神様」と書かれたプレートの裏には、去年9月の日付が。
かなり新しい場所であることがわかります。


この場所全体を遠くから撮影してみました。
わかりにくいですが、写っている山の部分全体が、
さきほどのような感じで開発されています。意外と広いのでビックリします。

とまあ、こんな感じです。

このスポットの一番の問題は、コンセプトが不明なところ
どういった人がここに来て、何をするかということがわからないのです。

入口周辺の脚立が未撤去だったり、ホームセンターから買ってきた植木が育っていないこともありますし、
おそらく現時点では、このスポットの持ち主が目指すものができていないだけかもしれません。
1年後ぐらいにまたここに訪れて、何ができているのかを見に来てみたいと思います。

以上、沢の里山をお送りいたしました。
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