File 091 総武はな遊園跡

JR倉橋駅から徒歩1分の好立地に、
ところどころが破壊された、洋風の入口ゲートがそびえ立つ。
ゲートの先には昔栄えたエデンの園の跡が残る。


総武はな遊園跡
【所在地】千葉県旭市倉橋2153?
【地図】googleマップ
【HP】ありません。
【交通手段】JR倉橋駅を使ってもよいが、秘境駅なので車かバイクが無難。

2009/11/22訪問

某掲示板にコテハン「北東部民」さんによる写真がUPされ、
内容は「総武はな遊園」の画像だという。

実は2年前「総武はな遊園」という名前の場所があるということは知っていたのですが、
カーナビで「総武はな遊園」と入力し、指定されたポイントに行ってみたところ・・。
着いたところはゴルフ場のショートコース。「総武はな遊園」らしきものはありませんでした。

そして年月が経ち、その掲示板に掲載された画像を目にする。
あのときにゴルフ場に案内されたのは何だったのか?と疑問に思い、
再度訪問してみることにしました。

自宅から車を出し、「総武はな遊園」を指定し、出動。
下道2時間かけて到着したところは、やっぱり前と同じ、ゴルフ場のショートコース・・・。
でも今度は下調べに抜かりなし。倉橋駅をポイントに探してみることに。


ここがJR倉橋駅になります。
無人駅で、駅前でお金が使えるのは自動販売機と電話だけ。


いまここ。


倉橋駅のホーム。コンクリがまだ新しいです。
酷使されていないから劣化が進まないだけかもしれませんが・・・。


倉橋駅から徒歩15秒の駅前通りに出ると・・。
藪の中から洋風の何かが見えます。


正体は総武はな遊園の入口ゲートでした。
ごらんのとおり左右の柱が破壊されていますが、
正面の強度に不安のある門には、しっかり鎖がかかっています。



ここで私の秘密兵器、ハトポッポUI号の出番である。
コイツは私が2年という年月をかけて作り上げた、
空撮機能付き偵察マシンである。コレを使って内部を撮影にチャレンジしてみます。
それゆけ!ハトポッポUI号!



入口からすぐの場所。
壁が抜け落ちて、廃墟らしい雰囲気。


すぐ左には入場券売場があり、ごらんの通りの看板がついていました。
ちなみにネットで検索したところ、ここのオープン当初の入園料は900円と、
この看板より200円高かったようです。


入口からちょっと進んだところの景色。
しかし。ハトポッポUI号が近くの民家から生体反応をキャッチ。
生検後退機能の発動により、これ以上先に行くことを拒否されてしまいました。
引き返します。


生体反応をキャッチした民家群と、スワンボート。異様な光景です。
手前をよく見ると、池のようになっていた跡がうかがえます。
おそらく現役の時は、水路のようなものが園内に張られていて、
スワンボートで園内一周ができたのではと想像します。


入口右のところにあったビニールハウス。
ビニールハウスの入口は破壊されており、そこからのぞいてみたのがこの景色です。
「はな遊園」なわけですから、お土産に鉢植えを販売していたのは間違いないと思います。

入口周辺には他に何もないので、ハトポッポUI号を戻し、
はな遊園の敷地を外から一周して何かないか探してみます。


こういう廃墟というのは、基本的に注意があれば入ってはいけませんが、
看板が見えないところから偶然入ってしまったらそれは仕方ないですよね。
というわけで周辺の「合法的な入り口」を探します。
しかし、写真のような裏口が1箇所あるほかは見当たりませんでした。


裏門すぐのところに、正門と同じようにチケット売場があり、同じ看板が貼ってあります。
入口より目立たないためか、裏門のガラスは割れていません。
・・・というか、この裏門、地図上でみると、かなりへんぴなところにあります。
駅どころが歩くしか交通手段が無いので、ここから出る人は居なかったと思われます。
なのにおみやげ屋がここにあるし、設計が当初からおかしかったんでしょうね。
なんとなく潰れた理由がわかります。


望遠ズームでおみやげ屋を撮影。
当たり前ですが人の住んでいる気配はありません。

合法的な入口はみつからず、他に目立ったものはないのでこれにて撤収。


以上、総武はな遊園跡をお送りいたしました。
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