File 090 日本大道院純陽宮

神崎町のゴルフ場密集地帯にぽつんと立つ看板。
その看板が導く先には、鮮やかな赤色の門がそびえ立つ。
この場所の正体とは一体何なのか?


日本大道院純陽宮
【所在地】千葉県香取郡神崎町植房950−1
【地図】googleマップ
【HP】ありません。
【交通手段】車、バイク以外は無理かも。

2009/11/22訪問

この日の前日、相互リンクをさせていただいているKeiさんからメールが届きました。
内容は今回レポでご紹介する「日本大道院純陽宮」に関してです。
非常に興味をそそられたので、早速訪問してみました。


国道51号から県道110号に入り、神崎町のゴルフ場密集地帯に行きます。


長太郎カントリークラブからしばらく走っていると、T字路脇にこんな看板が見えてきます。
従って曲がっていきます。


進んでいくと、鮮やかな赤色の門が見えてきます。
ここが本日の物件「日本大道院純陽宮」になります。
※読み方は「にほんだいどういん じゅんようぐう」とのこと。

門の写真を撮っていると、自分が走ってきた方向から1台の車が来て、
その車から女性の方が「中に入ってみてはいかがでしょうか」とお誘いをいただいたので、
そのまま中に入ります。


門をくぐるとこんな感じ。
あきらからにゴルフ場のゲストハウスを転用したのがわかります。

話によると、
コース部分ができる前に潰れてしまったゴルフ場の敷地を買い取り、
6年前に移転してきたそうです。


こちらが祭壇のある建物です。


祭壇はこんな感じ。
一番奥の3つの黄色い装いの像がメインの神様です。

女性の方から、お祈りのしかたを教えてもらう。
中国のほうでよく見る、長いお線香を持ってペコペコお辞儀をして、
中でひざをスポンジにつけて、名前と住所(なぜ?)を言ってお祈りする模様。

お祈りが終わったらゲストハウスに入り、
この建物というか、宗教について説明を受けます。

簡単に要約すると、
道教の1派である「玄門道脈」の教義を元に修行をしている道場ということです。
台湾のほうで神様の命により、1980年に千葉県成田市伊能に宮を作るが、
老朽化のため2003年に今の場所に移転したということです。

このお寺で一番特徴的なのは、
3人の信者が1つの棒を持って、お線香の灰を平らにならしたところに、
「こっくりさん」的な方法でお経の文字を書く行事があるそうです。

その他いろいろとお話していたところ、
参拝者全員に精進料理を振舞っていただけるということで、食堂に移動します。


食堂のある建物というか、この建物が道場。
中に入ると、座学用の教室があり、その奥に食堂がありました。


食堂にはすでに数人の信者が精進料理を食べていました。
ビュッフェ形式で、お皿に食べ物をとります。


こんな感じ。
この日の朝は朝マックでメガマフィンを食べてしまったので、控え気味です。

味はというと、精進料理なので味付けは塩とかゴマとか油とかだけ。
素材の味が生きていて良い感じです。
私的には特に問題ない味ですが、現代っ子は無理かもしれません。


ご飯を食べたあと、敷地を散歩してみます。
出来る前に潰れたゴルフ場ということで、
ゴルフ場の作りかけという遺構はところどころに見られます。

この画像はおそらくスタートホールで、前の組が打ち終わるのを待つ待機場と思われます。


もうちょっと進むと、細長い建物が続いています。
ガラスがところどころ割れていて、長く放置されていた期間があることがうかがえます。
ゴルフ場のコースがあるべき場所には、ここの信者さんが家を建てているようです。


お礼を言って建物を後にしようとしたら、1人の男性に声をかけられて、
「神様はいろいろ居るんだから、その中の1つでもいいから自分の中で信じたほうがいい。
ここの神様は、その選択肢の中の1つなだけだから、気軽にいつでもいらっしゃい。」
という趣旨のお話をいただきました。
さらに言うと、建物に貼ってあったここの信者の集合写真を見てみると、
日本のお寺や、ワットパクナム寺院で撮影されたものがありました。
つまり、他の神様を許容している宗教で、他の神様を排除する考えは無いようです。

とまあ、こんな場所です。

鮮やかな赤い門や祭壇、無料で台湾式の精進料理をいただけるなど、
千葉県内では他に見ることができない宗教施設だと思いますので、
興味がありましたら訪問してみてはいかがでしょうか?

以上、日本大道院純陽宮をお送りいたしました。
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