2009/05/09 訪問
本日はさんぶの森公園の「グリーンタワー」に登って、おまけでこのお寺のレポをする予定でしたが、
肝心の「グリーンタワー」のエレベーターが壊れており、のぼれませんでした。
さんぶの森は夏に再度訪問するとして、今回は妙宣寺にしぼってレポします。
さんぶの森公園から北上し、T字路を左折して進んだところに、お寺が密集している地帯があります。
いずれのお寺も桜の名所として有名で、本堂すぐ近くに垂れ桜が青い葉を繁らせていました。
さて、今回紹介するのは、そのお寺の中の1つ、妙宣寺になります。
おそらく車かバイクで行く人が多いかと思いますが、妙宣寺というバス停留所がありますので、
交通的にはそれほど不便な場所ではないと思います。
入口の山門。現在改修中なので、立派になるのを待ちましょう。
そして入口。
境内を覆うばかりの桜が目立ちます。
ここの説明。
1400年台というと室町幕府の時代ですね。
その頃に活躍した日蓮宗のお坊さん、日親という方が生まれたお寺とのこと、
この人が「なべかむり上人」と言われている理由については、後で説明します。
お寺に入ってすぐの「おねがい」
ワタシはこういうサイトをやっていますから、
普通の人よりは多くのお寺に出入りしていると思います。
でもこういうことを書いてあるところは無かったですね。これはもちろん良い例。
ゆとりが多い今こそ、生活におけるお寺の立ち位置をわかりやすく説明することが重要だと思っています。
これが本堂。
というか、垂れ桜が多くてまともに撮れません。
写真にはうまく撮れませんでしたが、ここは境内全体の雰囲気が良いです。
いつまでも居たくなるような気がします。
この近くの2つのお寺にも寄りましたがここに劣らぬ良い場所で、近辺の住民がうらやましいです。
さーてやってきました。
この物件のメイン。
コレ、お寺のはずれにある看板群なのですが、ここに書かれている内容が凄惨なのです。
一枚一枚いってみたいと思います。
日親上人の説明がありますが、他の看板を見て一番最後に読むと良いでしょう。
日親上人の修行時代。
良く読んでくださいね。
くぎ抜きで10日間で1枚ずつ、自分のつめを抜いたそうです。
更に自分の指をかなづちで潰したと。
理由は自分の心を試そうとしたということです。
・・・・・・・。出だしでコレです。
なんだかオラ、わくわくしてきたぞ!
火ぜめ。
いきなり火で攻められています。
火攻めというのは、回りの火が体に当たって熱いんじゃなくて、
火で熱くなった空気を吸うのが苦痛なのですが。
でも耐え切ったみたいです。死んだとは書いていないし。
寒夜ぜめ。
寒い夜に木に縛られてムチ打ち。
お経で説明が終わっているのでカッコイイです。
浴室ぜめ。
千葉栄町で見るのとは違います。
3時間ばかりお風呂で茹でたと。
この時代のお風呂というのはサウナだったはず。
サウナに3時間はお笑いウルトラクイズの芸人でも大丈夫だったので、
ここで紹介されている拷問の中では一番余裕・・なはず。
ていうかワタシが写りこんでいるな。
水責め。
定番中の定番。地味にキツそうです。
こっちにもワタシが写っています。
ていうか、なぜ拷問しているんだろう・・・。
別に吐かせる秘密なんぞ無いわけだし。
単に将軍がサドだったということでしょうか。
冠鐺ぜめ。(かんとうぜめ)
熱く焼いた鍋を日親上人の頭にかぶせて、ヂリヂリ焼いたそうで。
この拷問でなべをかぶったので、「なべかむり上人」と呼ばれたそうです。
笑えないねコレ・・・。
絵がシュールで怖い。
舌切りぜめ。
普通に舌を切る。
拷問の方法がなくなっちゃったので悩んでやったとのこと。
これまた絵がシュールで・・。
東條法難。
殺されそうになったけど、4人の弟子が命がけで守ってくれて、逃げ延びたとのこと。
この件で、ようやく将軍の拷問から逃れることができました。
というか、自分で爪を抜く人だから、4人の人命と引き換えに、
拷問から逃げられたのは本人的にどうなんでしょうかね・・。
逃げのびた後、京都本法寺にて残りの一生を終えたそうです。
以上で日親上人の説明はおしまいです。
後日この人が何をした人かを説明をしようとしたら、拷問の内容の説明しかできない・・・。
ま、ナチスの迫害を受けた「アンネの日記」みたいなものと理解すればよいのかな。
門の入り口にあった立て札、そして内容はともかく、絵入りの日親上人の説明からわかるとおり、
一般の人に、お寺の存在に親しみをもたせようとしている努力が感じられます。
こういう姿勢のお寺がもっと増えてもよいのではないかと思います。結構オススメスポットです。
以上、妙宣寺をお送りいたしました。
>>Return
|