File 057 建設技術展示館(建設おもしろテクノ館)

八柱駅近くの団地の中に、国土交通省の関東地方整備局があります。
その省庁の隣には、日本が誇る建築技術を展示する場所があるということで訪問。


建設技術展示館(建設おもしろテクノ館)
【所在地】千葉県松戸市五香西6−12−1
【地図】googleマップ
【HP】建設技術展示館のHP
【交通手段】JR八柱駅から牧の原団地行きのバスに乗り10分ぐらい、牧の原小学校で下車、徒歩2分

2009/04/23 訪問

本日は平日に振替休日をいただきましたので、
平日にしかやっていないスポットを訪問してみることにしました。
そこで白羽の矢がたったのは、建設技術展示館。

ここの営業日ですが、平日の火、水、木曜日しかやっていません。
月曜日と金曜日は団体用で、土日祝日は完全にお休みです。
ですので、訪問できる人はかなり限られるのではないかと思います。
それではレポしてみます。


こちらはJR新八柱駅。新松戸の隣の駅ですね。
駅のすぐ近くに3つぐらいのバス停がありますが、
3つのうち1つが「牧の原団地」行きになっていますので、それに乗っていきます。
料金は170円です。


降りる停留所は、牧の原小学校。駅からバスでだいたい10分ぐらいですね。
停留所のすぐ近くに看板がありますので、それにしたがって歩いていきます。


程なく到着。
ここには国土交通省の省庁、従業員の寮、そして今回の展示館があります。
まず展示館のほうに入館受付があるとのことで、そちらに向かいます。


こちらが建設技術展示館になります。

この場所は大きくわけて、
○展示館
○車両展示館
○屋外展示
の3つに分かれています。

ひとまずは受付をすませるために、展示館に入ります。


なんか幕張メッセ、ビックサイトで行われる展示会と雰囲気が一緒なんですが・・。


そのまんまですね。


そのまんまですね・・・。


忍者ガードレール。いいネーミングです。
レールを留めるボルトが無い技術らしい。
それより、バイカーがこけて滑って当たっても安全なガードレールを開発して欲しい。


花咲かじいさんの話を実現するらしい。スゴイ。


ここにはボタンポチッと系のギミック系がかなりあります。
ETC関係のものから、トンネル工事のときの防塵関係まで、いろいろとギミックがあります。
ただし整備されておらず、動かないものもありますが・・。


ポチッと系で面白かったのはこちら、
3種類の水門は、どういうギミックで開いたりしまったりするのかがわかります。
油圧ジャッキの動きがリアルで面白いです。

あとは弾まないゴムボールとかもありました。
弾まないゴムボール(2.6MB)
編集下手なのは勘弁。


利根川の生物だそうです。河川整備も国土交通省の仕事ですからね。
写真はありませんが、屋外に巨大な河川整備用のブルドーザーがあります。


ガラスの中に生体が・・・。


ちょっとキモイです。


疑似岩。
動物園とかの岩場で使われているそうです。リアルです。


ブルースクリーン。
教えたほうがよかったかな?


奥のほうに行くと、子供向けの展示があります。
こちらはセメントの作り方、橋の強度やらいろいろなものがあります。
大半のモニターが修理中なのが残念なところです。


水質検査ができます。
スポイトの原理で水を吸い込める機材を使って、
リトマステストみたいなことができます。


こちらは液状化現象を見ることができます。
しかし実際に見ても、何が起きているかわからない・・・。ビルが倒れているのは安全と思われる左のほうだし・・。
何が起きているかさっぱりわからない動画(5.9MB)

※液状化現象:地盤がこまかい砂みたいな土だった場合、
 地震のゆれで水みたいになってしまうこと。建物の倒壊などの被害が考えられる。



土木技術者の倫理規定というものがあるそうです。
ちなみにこのキャラクターは、

右の人 ドボクスキー博士
左の男 ケンくん
左の女 セツちゃん

だそうです。よい名前です。



とりあえずここを出て、次の建物に移動します。


移動中。
なにげに道路の技術を展示しています。
よくみないとわかりませんが、このアスファルトの路面は、
正方形のタイルを並べてつくられています。


こちらが車両展示場です。


なんか戦隊モノの基地みたいな感じです。


こちらのクルマは道路の下に空洞ができていないかを調査する「道路調査車」だそうです。


こちらは橋の下を検査する車だそうです。


作業写真。おっかないです。


こっちはポンプ車。
水害とかで床下浸水とかしたときに、一気に水を吸い上げて、別のところに放出する車です。


休憩スペース。
どこかの大学の未来技術を想像したオブジェがあります。
どれも奇抜な印象です。


スターウォーズエピソード3で戦闘機に乗っているときに、
こんなのに襲われていたな・・。




車両展示場を抜けて、屋外に出てみます。


写真のように、ある一定スペースが設けられ、建材が展示されています。


現在地。


斜面の崩れ防止の技術展示。
展示館のほうにも、がけ崩れ検知器なるものがありました。


未記入の道標。
ぶっちゃけこの標識、あっても役にたたないことが多いような気がするが・・。


高台にのぼって、路面サンプルを眺める。
ここでテストして業者に発注するんでしょうかね。


公園整備サンプルまであります。


なにげない、よく見るブロックですが、
実はコレ、古タイヤを引き伸ばしたタイルだそうです。知らなかった。


北国用道路。
路面が凍結していても、上を走ると車の重さで凍結にひびが入って、
ただの濡れ道路に変わるように作られているそうです。いい工夫です。


バリアフリー関連。
団体で予約すると、このへんを実際に車いすで走って体験できるようです。


以上、国土交通省の建設技術展示館をレポいたしました。

感想としては、正直、面白い場所だと感じました。
道路行政関連の展示は、ドライブ、ツーリング好きにとっては非常に興味深い内容であり、
子供より、大人の人のほうが楽しめる施設だと感じました。
子供だと車で道路を運転したりしていないため、展示物の何が良いかが全くわからないと思います。
ですが、ボタンをポチポチ押すギミックが充実しているため、それほど退屈させないと思います。

惜しむべきは営業日。
今時、火、水、木曜日しかやっていないところって・・・。
せっかく良い展示素材が揃っているわけですし、道路行政に対する理解を深めるためには、
この場所をもっと宣伝し、かつ土日にも展示を行い、
国土交通省が国民に何をやっているかをよく伝えるべきだと思いました。


以上、建設おもしろテクノ館をお送りいたしました。
>>Return