File 051 古代布きもの美術館

東武野田線の六実駅から至近の距離に、
千葉でも最大の売り場を誇る、老舗の着物店があります。
その着物店が作った博物館には、貴重な品々が展示されているという。

きもの川久
【所在地】千葉県松戸市六実4−3−8
【地図】googleマップ
【HP】きもの川久のHP
【交通手段】東武野田線 六実駅から徒歩すぐ。
※電話してから訪問すると、博物館の鍵が開いていてすぐ入れると思います。

2009/03/14 訪問

本日は悪天候。
屋外物件が見に行けず、ストレスが溜まる今日この頃です。
さて、本日は松戸の六実(むつみ)駅の近くに着物博物館があるということで訪問してみました。

車で現地に向かうと、まず美術館のほうが目につきます。
すぐ横に駐車場の看板がありますので、そこから入り車をとめます。
駐車料金400円との張り紙がありましたが、払わなくていいみたいです。
別館の入口には鍵がかかっており、展示物を見るには本館にお越しくださいと書いてありましたので、
歩いて本館に向かいます。


こちらが本館になります。販売を行っている店舗ですね。
入って応対してくれた人に、博物館を拝見したい旨を申し上げます。
博物館の鍵を開けるとのことで、カードキーやらものすごい鍵束を持った店員と一緒に、
博物館の建物のほうに移動します。



こちらが博物館。昔風の建物ですが、真新しいです。
ちなみに入館料は無料です。



こちらが入り口。見てのとおり、厳重です。
鍵は二重三重にかかっており、開錠に手間取っていました。
残念ながら撮影禁止ですので、ここから写真はありません。

入ると、かなりお金のかかったインテリアでビックリ。
京都風の庭園みたいな感じで、TVで見るような高級料亭みたいに、
ちょろっとした水路に橋がかかっていたりしています。
2Fには茶室とかもありますが、これもかなり高級な作りになっています。

そのうちの2部屋で展示が行われています。
1つはここの社長さんが30年かけて集めたインカ帝国時代(1500年頃)の、
布切れコレクションがを展示されています。
昔の色あせた布切ればかりが額に入って並んでいます。コメントがしづらいです。
もう1つの部屋は、インカ帝国がらみで、マチュピチュのジオラマとかがありますが、
ガイドさんがいるのでちょっとゆっくり見れなかったです。

これで博物館は終わりですが、本館のほうにまた別の展示物があるので、本館に戻ります。
こちらの展示物は、由緒ある着物ばかり。
こちらのメインの展示物はというと、
昔、国宝モノのすばらしい着物ばかりを集めていた有名なコレクターがおりまして、
そのコレクターがもっていたコレクションを借りて、20点ほどの複製品を作ったそうで、
その複製品を展示しているそうです。さすがに模様は繰り返し使ったところなど全くなく、
1枚の絵のようで金箔をふんだんに使用して輝いており、豪華さは目を見張るばかりです。
他には皇族の着物やら、アイヌ民族の着物やらもあります。
あとは今、日本で1つしか存在しないといわれる、織田信長の陣羽織があります。
ですが、見れるのは写真でホンモノはぼろぼろで別のところに保管してあり、
それの復元品があります。「信長の野望」でみるような、西洋のエッセンスが混じった陣羽織でした。

こんな感じです。
展示されている点数は個人のものと考えると多いほうかもしれません。
ですが、着物というジャンルで展示物が絞り込まれてしまっていますので、
展示物の1つ1つはすごいものであることには間違いないのですが、
良いものをたくさん見た!というボリューム感があまり感じられませんでした。
ただ、建物のインテリアは個人の博物館のレベルではない高級さがあります。
入館料も無料ですし、どちらかというと、見て損はしないレベルに仕上がっていると思います。
船橋、松戸にお住まいの方でしたらさほど遠くない場所ですし、訪問してみてはいかがでしょうか?

以上、古代布きもの美術館をお送りいたしました。
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