File 044 宗吾御一代記館

江戸時代、佐倉の民衆が悪政で苦しんでいたところを命を懸けて救った、
佐倉の英雄、宗吾様(佐倉 惣吾郎)を祭る、宗吾霊堂。
その宗吾様の英雄的な行動を、立体パノラマにして展示している建物。
入館料が微妙に高かったので今まで敬遠していたが、本日訪問。

宗吾霊堂
【所在地】千葉県成田市宗吾1−558
【地図】googleマップ
【HP】宗吾霊堂のHP
【交通手段】京成線宗吾参道駅から徒歩で。車は駐車料金500円かかるが、バイクは無料。



2009/01/17 訪問

成田周辺の寺社と言えば、当然成田山新勝寺が真っ先にでてくるかと思いますが、
その新勝寺の次に出てくる名前となると、本日訪問した宗吾霊堂になるかと思います。

宗吾様とは何者か。
宗吾様は江戸時代、この霊堂のすぐ近くに住んでいた名主です。
この頃、佐倉城の城主がほとんど江戸に居ることをよいことに、
留守をまかされている家来が悪政の限りを尽くしていました。
悪政にあえいでいる佐倉の民衆を、なんとか助けてあげようと立ち上がったのが宗吾様で、
4代目将軍(徳川家綱)のところまで、悪政をなんとかしてと直訴しようとするわけです。
結果、望みは叶いましたが、直訴に対する罰として、家族郎党全員死刑になってしまいました。
そんな宗吾様の功績をたたえて、祭っているのがこの宗吾霊堂なわけです。

その宗吾霊堂の先に、博物館が2つあります。
ですが、入場料が700円と微妙な値段です。
ワタシは過去2回ほどここを訪れていますが、
そのときはツレが居たので入場料を払いたくなく、敬遠していました。
そこに本日ようやく入ることができましたのでレポします。



宗吾霊堂の参道です。
参道の売店は京都のみやげ物っぽい商品が並んでいて、雰囲気が出ています。


雰囲気のよい境内が広がっています。


こちらが宗吾霊堂の本堂。
年季が入っており、網がかかっていて見づらいですが、彫り物等が凝っていて美しいです。


本堂の左側にこんな看板が。
この看板を見て、700円払ってでも入りたい、と思う人ってそんなに居ないような・・・。


案内にしたがって進んでいきますと、建物があります。
ここが今回の目的の場所です。

入場料は700円と微妙に高い。
500円ぐらいなら入ってみようかな?という気になるかもしれませんが、
700円ってのは微妙に高い印象を受けます。
信長の野望とか三国志だって、70が使える使えないの基準なわけですし。


思いつきだけど、
入場料を495円にして、ご縁のお返しです。とかやればよいのに。


中は撮影禁止なので、たまたま入口から写った画像だけ。
人形の大きさは150cmぐらいはあるので、ほぼ実物大でかなり迫力があります。
その人形が展示されているのセットは、人形と同じく等身大になるため、
かなり作りこまれている方で、ただ見せるだけでもお金を取れるレベルに仕上がっています。
セットの前にボタンがあって、押すと音声説明が流れます。

そんな感じで、13場面のパノラマがあるわけです。
実際に最後まで歩いてみると、2Fがあるために13場面のわりに広く感じられます。
話の内容はともかく、セットや館内の構成が良くできていることに感心しました。


この建物のとなりに霊宝殿という建物があり、ここの入場券が共通なので寄ってみます。


霊宝殿。こちらも撮影禁止でした。
展示物ですが、1Fが宗吾様のつけていた着物とかがありますが、
この宗吾霊堂に参拝にきた有名人の色紙がたくさんありました。
色紙にはサインはもちろんですが、必ず「義」という漢字を書かせています。
書いた人は小泉元総理をはじめとする政治家から、漫画家、歌手、スポーツ選手等いろいろありました。
ハンマー投げの室伏選手だけ「義」の字が下手だったのが印象に残りました。
また、マラソンの高橋尚子選手は毎回マラソンで走る前にここで参拝しているようで、
オリンピック挑戦時のサイン等がたくさんありました。
あとはこの宗吾様の話は歌舞伎の題材になっており、それ関係で歌舞伎の道具やらが展示されていました。
2Fにあがると、昔の道具やら武具やら、普通の民俗資料館にありそうなものばかりが
展示されていました。こちらはさして凄いものはありませんでした。


とまあ、こんな感じです。
宗吾霊堂自体は、駅の名前になっている有名な場所ですので、
ぶらりと寄って寺社の雰囲気を感じながら参拝すること自体はオススメですが、
そのついでにパノラマに700円払って入る価値があるかと言われたら、人による、かなと思います。
ワタシみたいにB級スポットをみることに喜びを感じる人にはぜひ見ていただきたいと思いました。

以上、宗吾御一代記館をお送りいたしました。
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