File 043 千葉で最初の温泉

鴨川シーワールドで有名な、JR内房線、外房線の終点の街、鴨川。
その鴨川から内陸に進んだところに曽呂という地名がある。
そこに千葉で最初の温泉があるというので訪問。


曽呂温泉
【所在地】千葉県鴨川市仲町90
【地図】googleマップ
【HP】曽呂温泉のHP
【交通手段】車かバイクで。あまり大きい車で行くと脱輪するおそれあり。

旧水田家住宅
【所在地】千葉県鴨川市西339
【地図】googleマップ
【HP】旧水田家住宅(城西国際大学HP)
【交通手段】曽呂温泉から看板を頼りに西方向に走ればあります。




2009/01/10 訪問

千葉には意外にも、多くの温泉が存在します。
しかし、温泉だけで一大観光地になっている場所といえば、養老温泉、白子温泉ぐらいで、
少々年齢が高めの方から「船橋ヘルスセンター」の名前が出てくるぐらいでしょうか。

さて今回は鴨川の山中にある、千葉で初めての温泉旅館といわれる曽呂温泉にいってきました。
ついでに近くにある観光地も訪問してきました。



鴨川の港が多い地域から、県道89号に入り、数分走るとこのような看板がでてきます。

突然ですが、まめちしき。

鴨川は日蓮生誕の地として知られており、
誕生寺、清澄寺をはじめとする高名なお寺が数多くある、日蓮宗の聖地です。
そのため、昔は僧侶が多く住んでいた地域でした。
しかし、不便な場所のためか、いつしか人が減っていったため、
曽呂という地名がついたそうです。


意味わかりませんか?

僧侶


という漢字から、「人」をとってみてください。
ニンベンですね。

曽呂


あらふしぎ。これがこの地名の由来だそうです。


話は戻ってこの看板から非常に細い道が続きます。
脱輪注意の看板がかなりあることから、脱輪する車が後を絶たないことを物語っています。



というわけで到着。


これが曽呂温泉旅館です。
左が正門、右が日帰り入浴用入口とあります。


日帰り入浴の料金は正面の受付で払うので、ここから入っても意味がないような気がします・・。


中は増築を繰り返しているためか、通路が細くいりくんでいます。
長野の雪が多い地域にある山小屋みたいな雰囲気です。
受付で入浴料1000円を払い、浴場に向かいます。


これが千葉で最初の温泉だそうです。
なんで最初なのかは知りません。
某サイトを見ると、創業110年らしい。
ですが、この温泉の歴史を記しているようなものは建物のどこにも無いし、
創業110年等の、歴史を誇っていることを宣伝のネタにしていないので、
伝統がある、格式の高い温泉には見えません。

ですが、入ってみるとこれまた良いです。
それに「源泉掛け流し」がポイント。プラシーボ効果があります。
温泉はやっぱりこうでないと。
湯質は養老渓谷や、君津の海沿いの温泉と同じような黒湯ですが、
これはそれプラス硫黄臭いという感じです。

30分ぐらいずっと湯船につかって満喫。よかよか。
単純に良い温泉に入りたければ、ここはオススメです。


温泉を出て、近くにある棚田を見にいきます。


近くの看板。
まずは棚田に行き、その後に旧水田家に行ってみます。


道中を走っていると、
こんな感じの棚田が見えます。

なのに、棚田の看板は続きます。
今見えているのが棚田なのにどこに案内しようとしているのかな?と
最後まで看板を追っていったら、ほそい道をかなり進んだ上に袋小路になってしまい、
おまけに見えている景色は変わらない。なんだこりゃ〜。
やはり少しはみ出たら脱輪しそうな道を慎重にかつ延々とバックしながら脱出。

もしこの棚田に興味がありましたら、看板が案内するような細い道に入らないで、
見えている景色だけで堪能したほうが無難です。


最後に旧水田家に行ってみます。
水田って人が誰だか知らんけどね。


看板にしたがって進むと、それらしい看板がありました。
進んでいきます。


駐車場と書いてあるところがただの道のようにしか見えない場所なのですが、
他に停めるところはないので、とりあえずそこに停めて中に入ります。

かなり格式の高そうな家です。
入場無料です。というか誰も人が居ないんですけど・・・。


デカイ門をくぐると・・・


美しい建物と美しい庭が広がっています。
右の方向に管理事務所があり、そこのパンフレットをみると、いろいろ書いてあります。
この家のあるじ水田氏は、城西大学の創始者だそうです。
鴨川に城西国際大学があるのですが、創始者が鴨川生まれというのが理由だったみたいです。
城西大学は箱根駅伝でよく見る大学かな、という程度しか知らないですが。


水田家の正面入り口から。
ギース・ハワードが出てきそうです。


居間から庭を望む。
この建物で一番美しい景色だと思います。


囲炉裏がある部屋。
テカっている黒目の茶色で色が統一されているため、非常に高級感が感じられます。


光が怪しく光って高級感を演出。
この手の民家の展示っていうのは、昔の庶民の生活を勉強するために、
展示できるように手直ししているのは一般庶民の古い家ばかりなわけです。
そのために内装にこだわっていない、ありふれた古い家を見ることが多いわけですが、ここは違う。
さすがに金持ちの家だけあって手間がかかっていて凄いです。
旧水田家住宅、無料の割りに結構良いものを拝見させていただきました。
近くにお寄りの際はぜひどうぞ。オススメです。


鴨川の存在に隠れてしまった曽呂周辺、意外にオススメな場所でありました。
灯台もと暗し。千葉のスポットは奥が深いです。
以上、曽呂周辺をお送りいたしました。
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