File 033 岩谷堂

千葉の某所にある、磨崖仏(まがいぶつ)群。
奈良時代に作られたという歴史ある文化財だが、
いまだ無名のまま、時が過ぎ去っていく。


岩谷堂
【所在地】申し訳ございませんが非公開とさせていただきます。
【地図】なし
【HP】なし
【交通手段】富津市のどこかの駅からバスに乗っていき、川のふもとのバス停のすぐ前。

2008/11/21 訪問

今回はあまり知られていないスポット「岩谷堂」に訪問してみました。
これからのレポを読んでいただければわかると思いますが、
荒らされると文化的損失が大きいため、場所は公開しません。
千葉をドライブしてこの場所を探すという楽しみ方もありますので、
興味がありましたら千葉をくまなく走り回って探してみてください。
それではレポします。


とある場所に到着。右は川、左は断崖。
断崖のほうには大きい穴があいていて、住居の一部として使われています。
おそらく、もともと空いていた穴に建物をつくった感じです。


少し歩くと、岩谷堂の目印である看板がありました。


岩谷堂の説明。
地名がわかるところは黒く塗っておきました。

一番最後に書いてある日付からわかるとおり、
看板を作ったのは今から2年前とあまり経過しておりません。


階段の途中に案内板と同じ日付が刻んであり、
案内板と同時に作られた階段だということがわかります。


坂をのぼっていきます。
先に建物が見えてきました。


これが岩谷堂清厳寺という建物みたいです。
トタン作りでしょぼい建物です。


このトタンの建物の横には、崖をくりぬいて作られた穴があります。
まずは右上に入ってみます。


かなりキツイ階段。スペランカーなら滑って即死です。
滑らないように注意して、慎重にのぼります。


こんなふうになっていまいた。
壁にうっすらと磨崖仏が見えます。


お次は真ん中の穴に入っています。


これは凄い。

奈良時代に掘られた磨崖仏がずらっと並んでいます。
初めて見たときののインパクトは強烈。


先に進むと真っ暗。
本格的に見るなら要懐中電灯です。


フラッシュたいてみました。
やっぱり磨崖仏が続いています。
奈良時代にこれだけ暗い中で、延々と火を灯して彫っていた人には頭が下がる。


そのまま出口。左部分にはやっぱり滑りそうな階段がありました。
上っていくとやっぱり磨崖仏が彫られています。


本堂と左側の穴から。

今回は動画を用意してみました。
穴の位置関係がわかりやすいと思います。
岩谷堂くぐり抜け動画

今回訪問した岩谷堂という物件、非常にすばらしいスポットでした。
本物件は意外な場所にあり、住居や学校も近いことから、
落書きとか名前を彫られたりして荒れ放題になるのではと思ったのですが、
ごらんのとおり、非常にコンディションが良いままです。
このスポット周辺の住民の民度が高いことが伺えます。
このまま良い状態を保ち続けて、後世に伝わる文化遺産になっていって欲しいと思います。

以上、岩谷堂をお送りいたしました。

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