2008/11/15 訪問
今や日本を代表する企業となった「新日鉄」が、
1960年代に木更津に製鉄工場を建設しようと考えていました。
条件の1つとして、鉄を冷却するのは海水ではだめなので、真水が作れる環境が必要でした。
そこで木更津の海に近い、小櫃川の水を使えないかと考えました。
この方法に問題が無いことを検証するために、小櫃川と木更津の海の間に実験用の池を作りました。
それが今回訪問する「浸透実験池」となります。
具体的な実験手法はわかりませんが、
川から真水を吸い上げると、海のほうから海水が川に逆流してこないかとか、
工場からの排水と海水がまじると、周囲にどういう影響があるか、
そのあたりではないかと想像できます。
この実験の結果、新日鉄はこの地に工場を建設することを断念したそうです。
前置きが長くなりましたが、この浸透実験池をレポしていきたいと思います。
行くときの目印、ホテル三日月「竜宮城」まで来ました。
三日月入口。建物はかなり大きいです。
とりあえずバイクと記念撮影。
もし入るのであれば、日帰り入浴でも1人あたり予算は4000円は見積もってください。
ホテル三日月から細い道をたどって南下していくと、このような建物があります。
背景のホテル三日月からどのあたりか想像してください。
建物の向かいに金網の入口があります。
左の隙間から入ります。
入って右手の風景。干潟と大量の葦が見えます。
干潟にはまだ水がたまっており、完全に引いていません。
入り口左手にはバイオトイレがありました。
この浸透実験池、木更津ブームで一時的に人気がでたことがあります。
その人気に乗ってつくった干潟の生物紹介?の写真が、人気が無い今は放置され、色あせています。
干潟を右手に、小道を歩いていきます。
5分ほど歩くと、周りは葦だらけになってきました。まだまだ続きます。
さらに5分ほど歩くと、道が荒れてくるのと同時に、コンクリートの建物がみえてきました。
透き通ったたまったばかりの水が残っています。
コンクリートの建物。現役の時はどういう使われ方をしていたんでしょうかね。
なんとも奇怪な形です。
建物脇にロープが垂れています。
ロープが「のぼっていけ」と訴えてきたのでよじのぼります。
登れました。
ひさびさに腕の筋肉を使った運動したわい。
建物の細長いところ。葦だらけ。
その建物から北の方向を撮影。建物はホテル三日月です。
おそらく中央の緑っぽいのが浸透実験池の中心の円のはずです。
本当はこの写真の左側のところに小道があって行けるはずなのですが、
潮が引いたばかりのせいか、道がぬかるんでいて危険。
他の道は見当たらず、結局先に進むことは断念しました。
入口にもどって、そこから再度撮影。
赤丸で囲んでいる少し盛り上がっているところが、地図からみえるドーナツ型の中心にあたる場所です。
中心が見れなかったのは悔しい。ここにはもう一度リベンジ訪問してみたい。
もし、訪問する場合は注意すべき点としては、
○干潮時間帯+地面乾燥時間を考慮して行く(干潮の時間は気象庁のHPに掲載しています)
○数日晴れが続いて、普通の道のぬかるみが無さそうな日を選ぶ。
○ゴム長靴持参
以上の準備をきちんとして訪問してみましょう。
|