File 021 福富雷童記念江畑美術館

飯岡の海岸近くに、病院と老人ホームが併設されている場所があります。
その敷地内に、院長のコレクションを展示している美術館があります。
そこを訪れるとともに、飯岡周辺のスポットも見てきました。

福富雷童記念江畑美術館
【所在地】千葉県旭市蛇園字清水2516
【地図】googleマップ
【HP】福富雷童記念江畑美術館のHP
【交通手段】車、バイク以外は交通手段はタクシーぐらいしか無いです。


2008/06/10 訪問

今日はひさびさに平日のお休み。
週末や祝祭日にお休みの時は普通に観光スポットに行くことが多いのだが、
平日の場合は、映画館や美術館を訪問することが多い。
美術館は平日に訪問して静かに見るのが一番。
というわけで、今日はあまり名の知れていない美術館に行ってみることにしました。

とりあえずは「飯岡バイパス」を目指します。
その途中にある恵天堂病院を目指せばあるそうです。


看板を発見したので従います。


病院入口まで来ました。


美術館の専用駐車場とあります。
道のすぐ隣には病室が見えて、患者さんの視線が痛い。
隣の部屋はデイサービスの集会みたいなので、
おじいちゃんおばあちゃんが踊っているのが見えました。
どうやら江畑=病院で、恵天堂=デイサービス をやっているようです。


美術館に着きました。
みてのとおり、かなり新しい。できたのは8年前。
潮風を受ける建物は劣化が速いそうだが、そんなものは微塵も感じさせません。


石碑があります。
前半は「佐藤佐太郎」先生のことです。
歌人で、かの有名な斎藤茂吉に師事し、世界のあっちこっちを旅しながら歌を詠んだ人です。
晩年はこの町に移住し、この病院で逝去。

後半は「福富雷童」先生のことです。
僧侶でありながら画家。
パリでシャガールに感銘を受け、ステンドグラスを切り貼りしたような独特の画風で仏画、風景画を描く。
晩年はこの町にアトリエを構えて創作活動をつづけ、昭和61年逝去。
ちなみに孫は相撲の力士で、大雷童太郎のしこ名で活躍されています。

この美術館はこの2人の先生の作品の展示がメインとなっており、
他の作品はほとんどありません。

というわけで入りますが、午後2時回っていたのですがドアが開いてません。
後方の老人ホームから人が向かってきて、この美術館にいらっしゃったのですか?
という感じで、入り口の鍵をあけていただきました。入館料は500円。

館内の写真を撮ってよろしいでしょうか?とたずねたら、普通にOKをいただきました。
でもこのHPで写真を見せて、これで見たからもういいやという人が居るかと思いますので、
館内の雰囲気だけの写真にしておきます。作品の接写はナシです。
ワタシが良いと思った作品は全く写らないようにしました。

それではご案内いたします。


入り口は高い吹き抜けで、大きな絵が3枚と、
ブロンズ像がたくさんあります。ブロンズ像は写真とっていませんでした。
像は仏教系のものが多いです。
左上のダイブツ様を館長がもっとも気に入っているようです。


入り口右の展示。ほとんどが福富雷童の作品です。
油絵なのですが、じっくり見るとすごい盛りで迫力があります。
特徴的なステンドグラスを切り貼りしたような構図が良いです。
この部屋に超巨大な絵(写真にうつっていません)があるのですが、これまた良いです。


2Fにあがります。
2Fは佐藤佐太郎の展示になります。
色紙なり、掛け軸なり、自筆のものがいろいろとあります。
異国の地で詠んだ歌が多い印象です。


バルコニーという感じだけど、絵からちょっと離れています。


こちらは海外に出なくなって、余生をすごしながら詠んだ歌が多くなっております。
死ぬ寸前の歌やら、美智子皇后に歌を教えたやらいろいろありました。

階段を下ります。


階段を降りてふたたび福富雷童の展示です。
こちらは若いときに作品っぽいです。

こんな感じでひととおり回りました。
佐藤佐太郎のほうは歌なので資料を見るような感じでしたが、
福富雷童の絵のほうはすごい。写真で見ても意味なし。
油絵でかつ、具の盛りの迫力がかなりスゴイので、実物を見るに限る。
銚子に寄ったときにちょっと寄るのによいかと思います。

美術館を出て、次は近くにある飯岡助五郎のお墓に向かいます。
ここの地名を冠する人物ですので、行っておかなければ損でしょう。


で、到着しました。光台寺です。
行き方は飯岡バイパスを通っていれば、
でっかい看板がみえるのでそれに従えば大丈夫かと思います。


説明。天保水滸伝という本で活躍しているそうです。
今度本あったら読んでみます。


・・・普通です。

それでは飯岡の漁港のほうに行ってみます。


漁港につきました。
高台の上にある建物が、刑部岬となっております。
このへんに刑部という役職の人が住んでいたからそういう名前になっているそうです。


まずは漁港近くの海岸に出てみました。
波止場のほうは釣り人でいっぱいでした。


刑部岬まで来ました。
ちなみにここ、心霊スポットになっていますので、夜行くのはヤバそうです。


これが展望台です。
なんか宝くじの収益で作っただか書いてありました。
宝くじでもうけたお金でこんなの作るんですね。


展望台からの景色。
ちょっと曇っていたので富士山とかは見えず。残念。


・・・ん?あの石像って?



な、なんと矢吹丈が!なぜこんなところに?

飯岡はちばてつやの育った町だそうです。
※東京都出身ですが、戦争であっちこっちに引越ししていて、
幼少期を過ごしたのがここだそうです。


力石徹。



とまあ、飯岡はこんな街です。
すぐ隣の街、銚子は有名観光地でいろいろ見るところがあるとは思いますが、
こちらも捨てたもんじゃないです。銚子に飽きたらぜひどうぞ。

以上、福富雷童記念江畑美術館をお送りいたしました。

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