番外編 999 最終回 テイネオリンピア

【交通手段】JR手稲駅から車で15分程度。

2015/09/25 訪問

私がこのHPを始めたのは何故か。

それは、千葉県にある2つのスポットを写真に残したかったのだが、
写真を撮る前に両方とも消えてしまったためである。

そのうち1つは、「山田天国ちょんまげ村」。

こちらは東総有料道路の終点、大角(おおまがり)から南に進むとある「風土村」の付近にあった、
おそらく道の駅のような商業施設を目指して作られたスポットです。

しかし、オープンする前にすでに廃墟だったため、
稼働したのを目にすることができた人は皆無。まさに伝説と言えるスポットです。

もう1つは、「恐竜パーク木更津」。

木更津の金田にあった物件で、100体近くの恐竜が無造作に配置されており、
映画「木更津キャッツアイ」のロケが行われたということでほんの少し有名になりました。
しかし、借地の更新ができなかったのが理由で、閉園してしまいました。

この2つのスポットは、奇しくも2004年に同時に消滅してしまいました。

両方とも写真に収めることができなかった私は、
こういった場所を写真に撮って残していこう、という自己満足から始まったのがこのHPなわけです。

で、後者の「恐竜パーク木更津」。

ここで展示されていた恐竜は、閉園間際に売りに出されており、
結果、北海道のスキーリゾート「テイネオリンピア」が引き受けています。
それを知ってから、見ることができなかったあの恐竜たちを北の大地で見ることを心待ちにしていました。

それと同時にこのHPのオチ、すなわち最終回に設定することを決めていました。

しかし、1つ問題がありました。
それは「テイネオリンピア」の夏季営業が終了してしまったことである。

「テイネオリンピア」はかって札幌五輪のスキー会場だった実績がある、スキーを中心としたリゾート地です。
それにゴルフ場と遊園地を併設した形で営業していましたが、
その遊園地部分の営業を休止してしまいました。

つまり、その遊園地部分に恐竜が設置されていた場合、観るのが難しいわけです。
まあ、行ってみて入れなかったら仕方ない、そう考えて日々は過ぎていきました。

そして、その日がやってきたのである。



まず、札幌駅から手稲駅に向かいます。
札幌駅から手稲駅は函館本線で約10分。
本数も多いので、わりかし行きやすい街ではないかと思います。



電車に揺られ、手稲駅到着。
手稲駅では小樽に向かうと思われる電車を待つ人が多く、
乗り換え駅的な位置づけなのかなと思いました。



手稲駅南口。

さて、問題はここから「テイネオリンピア」にどうやって向かうか。
スマホのナビで調べてみると・・・道のりは山道を入れて7キロ。
徒歩1時間半かかる模様。こりゃ歩いては無理だな。

現地ではあっちこっち行動すると思うので、タクシーもお金がかさんで厳しそう。

なので、レンタカーを借りることに。
手稲駅から北に15分ほど歩いたところにある店で、無事に車のレンタルに成功。



手稲駅から南下すると、手稲山の入口があります。
もちろん進んでいきます。



いよいよ、彼らに会えるのか・・・
胸の鼓動が高まる。



気持ち10分ほど走っていると、左手にゴルフ場が見える場所で、
右手に恐竜キッズパークの看板を発見!

ひょっとしてこれは?



車を降りて確認。

テイネオリンピアで恐竜とくると・・・木更津の生き残りで間違いない。





と、ここで。

まず「恐竜パーク木更津」がどういったところだったかを、
以下リンクから予習していただくと、以後の記事が楽しめるかもしれません。

「Legend of Ruins 廃墟伝説」様の恐竜パーク木更津の記事

「ポンチハンター」様の恐竜パーク木更津の記事

「テーマパーク4096」様の恐竜パーク木更津の記事


心の準備が終わり、先に進むと・・・




いたぁああああああああああああ!!!!!!!!




しかし、周囲を見回しても、この3匹だけ。

それでも十分。木更津で見ることのできなかったものが目の前にあるのだから。




こちらの恐竜、デイノニクスは、こちらのブログを見る限り、別の場所から移動したようだ。

移動した理由は、夏季営業をやめてしまったため、
出来のよい恐竜は目の触れるところへ、ということでしょうね。



一番の巨体、テイラノザウルス。
「Legend of Ruins 廃墟伝説」のこちらのページの中段の画像のもので間違いなさそうです。



「Legend of Ruins 廃墟伝説」のHPから引用すると、86万2500円で売りに出されていたとのこと。
高いのか安いのか・・・でもクォリティは良いと思う。
触ってみるとわかるのだが、大雪や強風でも倒れないような相当に頑丈な材質でできています。




そしてトリケラトプス。

同じく「Legend of Ruins 廃墟伝説」のHPから引用すると、46万円で売りに出されていたらしい。



このアングルなら「Legend of Ruins 廃墟伝説」のこちらのページの中段の画像と同一なことがわかります。



自分の手と比較。
相当に大きいことがわかると思います。

こんなのがゴロゴロしていた現役時の「恐竜パーク木更津」って・・・夢の楽園ではないですか!



これだけではないはずなので、他の恐竜も探さなければなりません。
先に進みます。



ふたたび車を走らせると、広大なスキー場が見えてきました。
おそらくこの「テイネオリンピア」の中心エリアといえるべき場所だと思います。

しかし、ご覧のとおりの状態。営業休止は事実でした。



テイネオリンピアでナビで示されるポイントはこの建物になっています。



建物の横の地図を見ると・・・
さきほどの「恐竜キッズパーク」以外に、それらしきものがありません。

携帯をいじって調べてみると、遊園地エリアは
中央やや右下の「OLYMPIA ZONE」のところにあるらしい。



その方角を見てみると、何やら塔のようなものが見えます。
これが「札幌五輪の聖火台」だそうで。ここなのか。
しかし立ち入り禁止で近くで見る手段がないとか、不親切だのう・・・

周囲にはだれもいないので思い切って入ろうとしましたが、
前述の携帯で調べた記事では、「熊が出没してたびたび閉園している」というコメントも。
さらにこの時期は冬眠を控え、栄養を求める熊が多いので、出会ったらヤバイ。
というわけで、ここまで来ておきながら無念の撤退。

ああ、一番特徴的な「ピースをするゴリラ」に出会えずじまいか・・・


しかし、可能性が完全に断たれたわけではない。
冬に再度来てみるという手がある。

冬なら駅からは送迎バスでも行けるし、そのエリアにも問題なく入れるはず。
ならば今度来るのは冬。残りの恐竜どもよ、待っていろ!



北海道から帰り、いろいろ調べる。
グーグル地図を見てみると・・・



こちらのエリアが、2004年に恐竜パーク木更津から恐竜を調達後、
すぐにオープンした施設と思われる「わくわく恐竜ランド」エリア。
ちらほらと恐竜らしき物体が見えています。(中央上部にティラノザウルスのような影とか)
最初の「デイノニクス」はこのエリアに設置されていたものを、目に触れやすい冒頭のエリアに移設したようです。


そして極め付きはこちら。



見つけたとたんに大爆笑。
影が「ピースをするゴリラ」になっているものを発見。
間違いなく、木更津で大人気だった、あのゴリラです。

このHPの最終目的として残りの「彼ら」に会い、真の最終回として更新できる日を祈りつつ、
千葉のスポットを訪問する日々を過ごしていきたいと思います。
というわけでこのHPはまだまだ続くんじゃ・・・


以上、テイネオリンピアをお送りいたしました。
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