番外編 011 袋田の滝美術館

【交通手段】竜神大吊橋から北上、交差点(左折が袋田の滝への道)を右折して数分。

2013/07/20 訪問

夏も本番、週末や夏休みの旅行が楽しみな季節になってきました。

旅行に行くきっかけというのは人それぞれですが、旅行熱は急に目覚めるもので、
バイク乗りとしては「俺の相棒をいつまでも冬眠させておくわけにはいかない!」
なんて考えて、突然バイクに乗って遠出したくなるものです。
で、「途中下車の旅」を見届けて、柏ICから北上していきました。

到着したのは水戸。兼ねてから登りたかった水戸美術館の塔を登り満足して、
どこに行こうかと考えながらさらに北上していったところ・・・
「竜神大吊橋まであとXXキロ」の看板が頻繁に出てくる。
そうとなれば、次の目的地は竜神大吊橋だ!ということで、竜神大吊橋に向かいます。



竜神大吊橋に到着。
本州で最も大きい吊り橋となっています。
地域的には「奥久慈」なんていわれるエリアで、
その中では袋田の滝、温泉と並ぶ観光地です。


300円を支払って渡りますが、吊り橋特有のゆらゆら感は全く無く、普通の橋のように感じます。
渡りきった先にはほとんどの人には用が無い、山の中へ続く道があります。
なので、渡ったらそのまま引き返すことになります。
正直言って、観光するにしては微妙な感じです。紅葉の時は良いかもしれませんが・・・


竜神大吊橋を出てさらに北上すると、信号のある交差点があります。
この交差点を左に曲がると袋田の滝にいけるところで、右に曲がると今回の物件があります。
右に曲がると「猪ノ鼻峠」に突入し、バイクにはおあつらえの峠道が続きます。


その道の途中に、突然奇妙なオブジェ群が姿を現します。



レーダーアンテナ、高い位置に立つ銅像、巨大な看板。
統一性の無いオブジェが並びます。


看板に目をやると・・・

茨城県袋田の滝美術館
日本宇宙陸海空博物館
日本近代歴史博物館
松本楓湖安雅堂記念館
川端画学校
田中青示記念室
袋田尋常高等小学校

ここの名称がどれだかよくわかりませんが、
このレポでは一番最初に掲示されている「茨城県袋田の滝美術館」とします。

周囲を回ってみましたが、人の気配がしません。
しかし、日の丸旗があがっているので、管理されていないわけではなさそうです。
とりあえず中に入ってみます。


建物の周囲を見る限り、ここがオブジェの「搬入口」のようです。
よくみると、建物の手前に飛行機のようなものが見えます。


アップにしてみると・・・ホンモノのようです。
軍オタではないので、どこの国の飛行機かまではわかりませんが。


入口?へ進みます。


銅像の下には「白い巨頭(巨頭=強い指導者)」とあります。
ナルシストなのか、笑わそうとしているのか掴みにくい、微妙なセンスです。


順路?を進みます。
なかなかカオスです。


世界のHONDAのロゴにミサイル、鷹。そして飛行機。
もう何が出ても驚きません。


飛行機の下のオブジェ。
この飛行機をこんなので支えているとかw


色白の美脚です。


ようやく建物の正面へ。
入口には、
袋田の滝美術館
日本宇宙陸海空博物館
の2つの名があります。
冒頭の看板から2つに絞られました。
残りは後付けなのか、もう辞めたのかわかりませんが。

で、中に入れるかというと・・・



残念ながら改装工事中。
中を覗くとウルトラマンの頭とかあり、
屋外のオブジェのテンションが続いているかもしれません。
ただ、生活感はあまり無いので、別のところに住んでいて、
改装するときだけ、ここに来ているような、そんな感じに見えました。



建物隣にあった、前述の飛行機の後ろ部分。
断面を見る限り、接合するのはなかなか難しそう。
おそらく技術不足でつなげるのをあきらめたと思われます。



入口から見える風景。
もう、これは同じ茨城の「ケネディ電気」を彷彿させる。



何かの死骸が転がっています。
物件名の1つに「日本宇宙陸海空博物館」とありますので、
エイリアンということでしょうか。


さらに道路をはさんで隣には観音様が。
ドラム缶には詩的な文章が書かれています。


ふたたび銅像。
屋外のオブジェに書かれている詩的な文章を見ると、
どれも文末に名前が書かれています。

「館主 稲野辺 實」

おそらく館長の名前と見て間違いないでしょう。
あがっている旗が真っ白で新しいことから、
館長の姿はなくても、改装工事はおそらく続いているものとおもわれます。
ただ、銅像が館長のお姿そのままだとすると、結構年を召された方なので、
改装ペースは遅いのではと思います。
完全改装された美術館を生きているうちに見届けられるように、
定期的に様子をチェックしていきたい物件かなと思いました。

以上、袋田の滝美術館をお送りいたしました。
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