番外編 005 多寶仏塔・池田湖

【交通手段】バイクか自動車があったほうがいいのは間違いないです。
 レポのように電車で訪問するのはオススメしません。

2011/02月初旬 訪問

1週間前の土日。実は鹿児島に出張していました。

九州地方は「九州新幹線」が3月に全線開通することに伴い、
新幹線沿線でビジネスチャンスを狙う企業が数多くあります。
私の会社もその中の1つということで、今回鹿児島に出張しておりました。
もちろんそのまま帰るのはもったいないので、鹿児島のスポットを訪問してきました。

帰りの飛行機はこの日の夕方で、仕事を終えた後ほぼ1日あるのですが、
訪問したいスポットは鹿児島の最南端に近い場所。

電車とバスの時刻表を持参して、戻る時間を常に意識しながら移動するという、
落ち着かない探索となりましたが、タダで鹿児島に来ているわけだし、しょうがない。

前日は仕事を終えてホテルで就寝、目覚ましで一発起床。
目覚ましの時刻は、午前3時50分。
時間と戦いが幕を開ける・・・


深夜の鹿児島中央駅。

飛行機で鹿児島空港に到着した場合ですが、
ほとんどの人が、空港からの連絡バスで鹿児島中央駅前まで乗ることになります。
バスの所要時間はだいたい40分。
そういう事情から、鹿児島を旅行する場合はほぼ確実に寄る場所になります。


鹿児島中央駅から、始発の電車に乗ります。
この電車で指宿駅まで行きます。
ちなみに黄色いカラーリングは、名産のなのはなを意識したカラーになっています。

残念なのは自分が、なのはなが珍しくない千葉県民だったこと・・・


指宿駅に到着。いぶすきと読みます。
ちなみに「日本のハワイ」と言われるらしいですが、
この日は東京都内と気温がほとんど変わりませんでした。


指宿駅で電車に乗り換えます。
ローカル線の醍醐味、一輌編成なのがイイ!


行き先は枕崎。何もなさそうです。


これを乗り逃がすと、次の電車は3時間後になります。
そのせいか、数人お客さんが居ました。
鹿児島の繁華街、天文館にて遊んだ帰りという感じでしたが・・・



指宿駅から数駅進んだところにある、西大山駅。
この駅は本州最南端に位置する駅だそうです。

昼の運行時はサービスで標識を見るためにしばらく停まってくれるようですが、
朝のは停まってくれないみたいでした。残念。
急ぎで撮ったので画像がブレブレ・・・


で、目的の駅に到着。
開聞駅です。


完全に田舎の駅という感じで、駅舎がありません。
まだ真っ暗だし・・・どうしよ。


駅からすぐのところに観光マップがあったので、チェック。


左のほうに多寶仏塔、そして上のほうに池田湖があります。
この地図の距離的に、両方簡単に行けそうに見えたのですが・・・


だんだん空が白みを帯びてきました。
道路標識に池田湖の表示がありますので、従って進みます。


前出の観光マップの下のほうに出ている、まんまるの山、開聞岳。
富士山みたいな形で美しいですな〜
そしてなのはなが満開です。いい時期に来たものです。


そして見たくない風景が・・・

かなりの高台に、目指す塔らしきものが。
あそこまで歩かないといかんのかと思うと、テンション急降下。


しばらく進むと、目立つ看板が。

「多寶仏塔」とあります。
なぜか看板の裏には色がついているけど、こちらは真っ白・・・
なぜだろう。


しばらく歩きます。
あの駅前の地図の距離、デフォルメされているような・・・


つきあたりでまたまた地図があったので見てみる。
どうやらこの先の道路が工事中らしい。
一応物件までは歩けるらしいので一安心。
知らない土地の地図って、見ているだけで面白いものです。


案の定、山道を登るハメに。
今度鹿児島に来る機会があるのなら、
絶対レンタカーを借りようと強く誓いました。


少し息があがってきたところで物件が見えてきました。
結局駅から1時間近く歩きました。


ここが九州のB級スポットの雄、「多寶仏塔」か・・・
来る機会は無いと思われた場所に訪問できたわけだし、ちょっとは会社に感謝せんとな。


境内MAP。
塔はもちろんですが、「寶台寶物館」もナカナカと聞く。
いざ突撃、と思ったら・・


休館とあります。

ま、博物館が休館でも、塔さえ見れれば、と思っていたのですが・・・
中から工事業者が外出のために歩いてきたので、たずねてみます。

なんと、取り壊し工事中で入れないそうだ。なんだって・・
建物は全部取り壊しする予定で、
跡にできる建物が全部できるまで2年かかるそうだ。

なんていうことだ、わざわざ九州まで来て・・自費じゃないけど。


というわけでごにょごにょして解脱門の前あたりまで出てみました。
そこから周囲を見てみると・・・おお、見えました!


うう、遠い・・
中央の塔はもちろん「多寶仏塔」、右の巨大な建物は「寶台寶物館」という名前のようです。
昔は「ムー大陸博物館」だったそうで、いろいろとアレで全国トップクラスの物件だったそうです。
詳しくはググってくださいw


そして最大限のズームで塔を撮影。
これ以上近づくとアレなので、勇気ある撤退。悔しい・・
こりゃ2年後存在していればリベンジしたいなあ・・・


多寶仏塔を出て、次は池田湖まで歩く。
道路標識は5キロ。
単純に速度5キロで歩くと、1時間かかります。なんてこったい。
タクシーもバスもちょうど来ないし。
でもなのはなが咲いている景色が美しくて良い。
これで何も咲いていなかったら・・・


1時間ほど歩き続けると、ようやく到着。
しかし、観光地という雰囲気がしません。
リゾート地として開発するのに失敗したような、そんな感じ。


池田湖湖畔の建物は廃墟が多いです。


イッシー型の遊具。
公園っぽくなっているけど、誰もいない。


池田湖の観光スポットはただ1箇所にしか集まっていなく、
それ以外は普通の湖畔という感じでした。
その湖畔が、何かあったものを取り壊してそのままという感じなので、
あまりきれいではなく、過疎化した観光地という感じです。


しばらく進むと、観光スポットや売店があつまっている場所がありましたので、
片っ端から見ていきます。
最近出来たと思われる、イッシー像。


この建物の中には天然記念物「大うなぎ」が展示されています。
というか、池田湖周辺のちょっと大きな店なら、
どの店に入ってもほぼ確実に大うなぎが見れるようです。


たまたま入ったこの店、結構凄いです。
複数の大うなぎが飼育されているようです。



大うなぎ。
成人男性の肩から手首ぐらいの大きさがあります。デカイ。



ボート乗り場とかがある場所。
ここに有名なアレが・・・


キターーーーーーーーーーーーー!!!

何が狂っている作りのイッシー像。
この像を見るために池田湖に来たといっても過言ではない。



・・・・・!?

えっ?これって「つがい」だったのか!知らんかった!

その後は1時間に1本のバスに無事に乗車して指宿駅で下車、
再び鹿児島中央に戻り、無事に機上の人となりました。

というわけで、鹿児島有数のB級スポット、多寶仏塔と池田湖の訪問は無事に完了しました。
公共交通があまり良くないことから、あまり時間を有効に使えなかったのが残念。
後で調べたところ、指宿駅すぐのところにレンタカー店があるので、
そこで借りて走るのが最も賢い観光方法だと思います。
とにかく電車で訪問するのは、よほどの鉄オタでない限り、オススメできません。
せっかくヒマと高いお金を払って鹿児島に来ているわけだから、時間のほうが貴重だし・・・

続いて、鹿児島市内観光をちょっとレポ。


鹿児島で最も栄えている繁華街、天文館(地名です)の商店街にある、
超有名店「天文館むじゃき」。
マスコットであるシロクマの巨大人形がお出迎え。


スタンダードな「しろくま」を発注。
「しろくま」とは、コンデンスミルク味のかき氷です。
普通のかき氷と違い、かんな削りの氷なので、
シャリシャリというより、なめらかなアイスを食べているような感じです。
写真では小さいように見えますが、ハンドボールぐらいの大きさです。
上から見るとシロクマの顔のように見えるのですが、
それは実際に食べてみてのお楽しみということで・・・


こちらは鹿児島ラーメンのNo1店、「豚とろ」のラーメン。
臭みと味を薄めた、改良豚骨ラーメンという感じです。
ラーメン好きにはタマラン味でした。また食べたい一品です。


天文館から海の方向に歩いていくと「ドルフィンポート」なる場所がありました。
中に入ってみると、ちょっとしたショッピングモールになっているんですが、
さらに海のほうに進んでいくと・・・


鹿児島のランドマーク、桜島が見渡せます。
桜島までフェリーで15分、東京湾フェリーもビックリの150円で渡れるのですが、
時間の都合上、断念しました。

あと変わったことと言えば、
コンビニのホットスナック(レジカウンター横にあるチキンとかポテトとかのこと)に、
さつま揚げが普通に並んで売られていました。それも50円とかで結構安いです。
焼酎もスーパーの売り場を見ると、1000円以下のものが結構あって、
東京の焼酎は高いな〜と思ったりと。

ただ、総合的に観ると、九州で行くなら福岡だと思います。
鹿児島は薩摩藩の歴史関係の観光資源が結構ありますが、
それ以外は正直見るべきものが無いので、
福岡を十分楽しんでいる人が、鹿児島はどうなっているんだろうな?と
興味をもって行くようなところだと思いました。

というわけで、今回の鹿児島訪問、多寶仏塔を間近で見ることはできなかったのが心残り。
それを除くと、時間を考えれば十分楽しめた感じかなと。
多寶仏塔の改修?が終わる2年後のリベンジは果たしてあるのだろうか・・・。

以上、多寶仏塔・池田湖をお送りいたしました。
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